「It faded away」は1番でも出てきましたね。

「それが消え去ってしまう。」という意味です。

そしてサビでそれが何かわかりました。

胸の高鳴りのことです。

「あなたの胸の高鳴りはもうないだろ。」といっているのでしょう。

少しシニカルな表現ですね。

「ヨーイ、スタート」のかけ声を待っていること自体が臆病だと考えているのだと思います。

いつ走り出すか人に決めてもらうのはやめようと歌っているのです。

とてもクールで強い意志が感じられる表現ですね!

2番Bメロ

始まりを知らせる声が
どこからかそっと聞こえる
その声は自分自身だった

出典: The Last Time/作詞:Taka・David Pramik・Charlie Snyder・Jamil Kazmi 作曲:Taka・David Pramik・Charlie Snyder・Jamil Kazmi

2番のAメロでいっていたスタートは自分自身で決めろという想いをさらにストレートに表現しています。

目を閉じて耳を澄ませば心の声が聞こえるかもしれません。

その声が何よりも大事だと歌っているのです。

人の意見やアドバイスはとても大切なもの。

でも最後の最後に決断するのは自分自身ではないでしょうか。

他人の声に惑わされてしまっている人たちへの応援歌のようにも感じられます。

ラストのサビ

When was the last time you felt
Your heart race
Your heart race

When was the last time you left
Your safe place
Your safe place
Just let it go

When was the last time
When was the last time

出典: The Last Time/作詞:Taka・David Pramik・Charlie Snyder・Jamil Kazmi 作曲:Taka・David Pramik・Charlie Snyder・Jamil Kazmi

2番で1番と同じ歌詞を繰り返し、壮大なこの楽曲は幕を閉じます。

「安全圏を抜けてワクワクしようぜ!」

という歌詞の大まかなイメージはつかめました。

次はこの「the last time」が誰に対しての歌なのか考えてみましょう。

自分自身を鼓舞している

「the last time」はあなた(You)に対して歌われています。

そのあなたは誰のことなのか疑問に思うでしょう。

解答のひとつが、自分自身に対して歌っているというものです。

あなたという表現を使いながらも、自己を鼓舞しているのではないでしょうか。

それもひとつの正解だと思います。

さらに次の項目では、あなたについての2つ目のパターンを提示しています。

一緒に冒険しよう!とファンを誘う歌

2つ目があなた=ファンを指しているというものです。

歌詞の主人公は過酷な状況をすでに乗り越えた強い人物です。

そしてその主人公は、ファンにもスタート地点に立つように促しています。

「あなたも自分でスタートを切って、リアルな勝負をするべきだ。」

きっとそう言いたいのではないでしょうか。

少しキツい言葉だと感じる人もいるかもしれません。

でも考えてみてください。

人はどうでもいいと思っている人物に説教をしたりはしません。

相手に何かを伝えるためには、大きなエネルギーが必要だからです。

だから、そのエネルギーを使う価値がある人物にしか本気になりません。

そう、ONE OK ROCKファンに対して本気になっているのです。

本気になっているというのは別に怒っている訳ではなく、ファンの人生も変えたいと願っているのでしょう。

「俺たちの音楽にはそのエネルギーがある!」と自負しているのかもしれません。

アルバム「Eye of the storm」の他の曲では「孤独でも最後まで戦う」というような歌詞もあります。

その中にあって「 The Last Time」は一緒に冒険しようと叫んでいるのです。

ONE OK ROCKどれだけファン想いなのかが伝わってきます。

ファンとの新しい繋がり方を叫んだ、まさにアルバムのラストを飾るにふさわしい楽曲です。

記事のまとめ

ONE OK ROCKの「The Last Time」の和訳解説を最後まで読んでいただきありがとうございました。

冒頭で問いかけた、なぜこの曲がアルバムの最後にあるのか?

その答えがわかっていただけたと思います。

「Eye of the Storm」でONE OK ROCKは音楽性を大きく変えました。

それは彼らにとっての成長です。

そして「The Last Time」ではファンも一緒に成長してほしいという願いを歌っています。

決して高飛車な表現ではなく、お互いに高め合いたいという想いがあるのでしょう。

それがアーティストとファンの理想の関係ではないでしょうか?

ファンを大切に想うからこそ、自分たちと同じような過酷な環境にも挑んでほしい。

そんなONE OK ROCKの男気が十二分に伝わってくるようです。

彼らに負けないよう、胸を張って挑戦し続けることを忘れたくないですね。

「The Last Time」から満ち溢れるほどのエネルギーを受け取ることができました。

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