UNISON SQUARE GARDEN初のクリスマスソング

UNISON SQUARE GARDEN【サンタクロースは渋滞中】歌詞の意味を解釈!本当の幸せって?の画像

「サンタクロースは渋滞中」は12thシングル「Invisible Sensation」の収録曲です。

このシングルの表題曲以外はすべて冬ソングで、「サンタクロースは渋滞中」もその一つでした。

音源化されている中では、UNISON SQUARE GARDENにとって初めてのクリスマスソングになります。

クリスマスソングは音楽にとって定番中の定番ですが、この曲は一味違う世界観です。

出だしはカッコイイ雰囲気の曲調である反面、サビはうって変わってポップで楽しい雰囲気になります。

特にサビは有名な「サンタが街にやってくる」を思わせるメロディです。

このように大人気クリスマスソングを聴いている人にとっては、ニヤリとさせられるところもあるでしょう。

何故「サンタクロース」は渋滞しているのでしょうか。

ユニークな歌詞の意味を紐解いてみましょう。

クリスマスの夜

クリスマスの夜はやはり特別なものです。

どこかきらびやかな様子で、いるだけでワクワクしてきませんか?

日常からかけ離れた、いつもと違う夜を満喫してみましょう。

雨のクリスマス

街がライトアップ 動悸が狂う 昂るのは寒さのせいじゃない
予定時刻は健康的 夜更けないし 雨は雨のまま
きっとあなたは来ないはずない あの信号が青に変われば
予期したようにチャイムがring gong ドアノブから高揚が透けてる

出典: サンタクロースは渋滞中/作詞:田淵智也 作曲:田淵智也

ルミネーションに彩られた、クリスマスならではのピカピカした夜道。

普段はそうではないので、なんだか非日常の世界にやってきたかのようです。

そんな世界に気持ちが高ぶらない筈がありません。

せっかくのクリスマスの夜ですが、この日は雪どころかになってしまいました。

それでも何か用事があるらしく、主人公は誰かを待っているようです。

3行目前半の歌詞は、山下達郎さんの名曲「クリスマス・イブ」を思わせます。

これもオマージュの一つでしょう。

ただこの歌詞「絶対くる」と意味は逆になっています。

やがて家のチャイムが鳴り、玄関に向かう主人公。

扉を開ける前から、既に向こうから客人のワクワクした気配を感じていました。

どうやらその人が主人公の待っていた人のようです。

これから何が始まるのでしょうか。

急ごしらえのご馳走

即席で飾ったテーブル 趣向通常通りのオードブル
そんな温度感がいいの とはどちらともなく揃う 口癖

出典: サンタクロースは渋滞中/作詞:田淵智也 作曲:田淵智也

まず登場したのが「オードブル」です。

これは…クリスマスパーティでしょうか。

「即席」ということから前々から計画されていたものではなく、急遽主人公の家でやることになったのでしょう。

ぱぱっと料理をしたり、手のかかるものはお店に注文したりして揃えたのだと思われます。

そうしてできたのが、「見るからにクリスマスっぽい」オードブルだったのです。

陳腐といえば陳腐かもしれません。

しかしそのお決まりの飾り付けこそ相手に喜ばれるものでした。

だって、ベタな方がクリスマスという特別な日を味わえるではありませんか。

パーティの始まり

待ち人も来たことですし、パーティの始まりです。

オードブルがあるので、夕食をかねた催しでしょう。

きっと食後にはクリスマスケーキ、ラストにはプレゼントが登場しそうです。

はてさて、楽しみにしていたパーティではどんなことがするのでしょうか。

クリスマスのご挨拶

せっかくのパーティです、ここはいつもとは違った上品な挨拶をしてみましょう。

恐らく主人公の家にお呼ばれされた「あなた」が、「挨拶」する気満々なようです。

主人公もそれに乗って、お互い紳士淑女のような気取った動作をします。

いつもと違った雰囲気になって、それはそれで楽しそうですね。

いよいよ始まったパーティで、主人公は相手におもてなしをし始めます。

パーティ会場が自分の家なのですから、当然といえば当然なのかもしれませんが。

とはいえこうしてわざわざ描写をする当たり、何かしらの意図がある筈です。

実際は、お互いそこまで気を遣う間柄ではないのだと思われます。

ですが今日はいつもと違う「非日常」。

気分が高揚して、行動までいつもと違うことをやってしまうのです。

それに象徴されるのが「紳士淑女の挨拶」といえます。

さてパーティをやっている一方、サンタクロースは渋滞に巻き込まれている様子。

高速道路で渋滞しているという意味ではないでしょうが、何故そんなことになっているのでしょうか。

この時点ではまだよく分かりませんね。