RADWIMPS「携帯電話」

【携帯電話/RADWIMPS】携帯とは自分にとって何か考えさせられる?!若者が共感する歌詞を解釈!の画像

「携帯電話」は、RADWIMPSの10枚目のシングルとして、2010年6月にリリースされました。

同日には11枚目シングルとなる「マニフェスト」もリリースされました。

収録アルバム

「携帯電話」は6枚目となるオリジナルアルバム「絶体絶命」に収録されています。

 「絶体絶命」には「糸色(いとしき)体、糸色(いとしき)命」という意味が込められています。

12thシングル「DADA」、13thシングルの「狭心症」も収録されていますが、「携帯電話」と同日にリリースされた「マニフェスト」は収録されていません。

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楽曲に対する批判

「携帯電話」「マニフェスト」の2曲がリリースされるまでに、「有心論」「おしゃかしゃま」「25個目の染色体」などがリリースされていました。

それらの曲はRADWIMPSを象徴する歌詞の深さ、言葉遊び、演奏力の高さを感じられる楽曲です。

ですが、この2曲同時リリースされた楽曲は、RADWIMPSらしさがこれまでの楽曲ほど感じられず、批判されることが多かったのです。

BUMP OF CHICKEN?

「携帯電話」に対して浴びせられた批判は「BUMP OF CHICKENに似ている」というものでした。

似ている曲名まで上げられるほど、非難されていたそうです。

RADWIMPSのボーカル、野田洋次郎さんはBUMP OF CHICKENに憧れを持っており、影響を受けていることは確かです。

音楽を始める人は、音楽を聴いたから音楽を始めるのです。音楽を聴かずに音楽を始めるということは不可能です。

だから楽曲が誰かの楽曲に似ているというのは、仕方ないことです。

むしろ、沢山聴いてきたアーティストの影響を受けずに楽曲を作る方がおかしいくらいなのです。

批判されることは承知の上

野田洋次郎さんは楽曲が批判されることが分かっていたようです。

RADWIMPSが積み上げてきたものを壊したかったから、これまで自分が作ってきた楽曲とは明らかに違うということも分かった上でリリースしたようです。

RADWIMPSには独自の世界観があります。しかしそれがあるからこそ、作りたい楽曲があっても制限されてしまう要因になっていたのでしょう。

このリリースが突破口となり、これまで囚われていたものからも解放され、振り幅を出せるようになったのかもしれません。

「携帯電話」に若者が共感!

2010年といえば、まだまだガラパゴス携帯が主流だった頃しょう。

SoftBankからiPhoneが発売されるようになったのが2008年なので、かなり歴史を感じてしまいますね。

そんな携帯電話ですが、若者が使用しているイメージがとても多かったです。

中高生が携帯を持ち始め、学校から帰っても友達とメールでやり取りして繋がっていたのでしょう。

ターゲットは同じ年代

携帯電話は、友達と繋がるために若者を中心に使われていたイメージがあります。

そしてRADWIMPSも若者を中心に人気を集めるロックバンドというイメージがあります。

ターゲット層が同じである2つを重ねた、戦略的な楽曲ともいえるかもしれません。

歌詞解説


今日も携帯電話をポッケに入れて歩くけど
待てど暮らせど あの人からの連絡はなくて
まるで寂しさを ポッケに入れて歩いているような
そんな こんな僕です

出典: 携帯電話/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎