寂しさを感じるのは紛れもなく自分です。
ですが、携帯電話を使ってメールをしてそのままポケットに入れていると、ポケットの中に寂しさがあるように感じるのです。
自分が寂しさを感じているはずなのに、携帯電話が寂しさを感じているような、そんな変な気持ちになるのです。
いっそ携帯なんて捨ててしまおうかと思うけど
電話帳に いくつもの 名前が入っていて
まるで友達を 携帯しながら生きているような
そんな 変な僕です
出典: 携帯電話/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
ここからが友達でここからが友達じゃない、という境界線はありません。
ですが、携帯電話に登録されている電話帳だと、友達を確認するように見ることが出来るのです。
変に感じますが、友達が携帯電話の中にいるような感覚なのです。
もうわけが分かんなくなっちゃって
一人ぼっちになりたくなって
電源を切って 僕に「おやすみ」
出典: 携帯電話/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
携帯電話は誰かと繋がることが出来るツールであるものの、誰かに縛られてしまうものでもあるのかもしれません。
一人でいる時だって、本当に孤独を感じることがないのです。
だからこそ、一人になりたい時は携帯とも離れる必要があるのです。もはや自分の体の一部のようなものですね。
こんなものがなければ 今日も僕は一人だと
思い知らされることもなく 生きてけたんだろう
だけどこれがあるから 今日もどこかの誰かの
ポッケの中に僕の居場所が あるんだろう
出典: 携帯電話/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
携帯電話があるからこそ、誰かと繋がっていられてしまいます。
繋がっていられるからこそ、余計に孤独を感じてしまうこともあるかもしれません。
ですが、それを感じているのはきっと誰もが同じです。
友達がポケットの中にいると感じてしまうように、自分もきっと誰かのポケットの中にいるのです。
なぜこんな歌詞が思い付くのか
野田洋次郎さんはAimerさんに「蝶々結び」、さユりさんに「フラレガイガール」などの楽曲提供を行ってきました。
そんな歌詞よく思いついたな、と思わされる歌詞が沢山あります。「携帯電話」も紛れもなくその1つです。
この歌詞を書くことが出来たのは、野田洋次郎さんが携帯電話の普及と共に成長していったからではないでしょうか。
今の中高生は物心ついた時には携帯電話は普及していたし、携帯電話を持つのが当たり前になってきていると思います。
ですが、野田洋次郎さんが子供の頃はまだ携帯電話が普及していた訳ではないし、共に成長してきた年代といえるでしょう。
携帯電話を知らなかった人が携帯電話を知り、それを持つようになり、電話以上にメールを通して誰かと繋がっている時間が増えたでしょう。
その一通りの流れを経験してきた野田洋次郎さんだから、その時の気持ちを素直に歌にすることが出来たのでしょう。
終わりに
いかがだったでしょうか。RADWIMPSの「携帯電話」について解説させて頂きました。
携帯電話を持つことに対する共感しながらも、つくづく不思議な電子機器だなと思わされました。
携帯に依存する人も多く、携帯電話を持つことは良いことだけではありませんが、今の社会で生きるには必須ともいえるでしょう。
あなたにとって携帯電話とは、どのようなものですか?
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