楽曲について
友情の歌
映画ドラえもん主題歌
「ドラえもん50周年、そして僕も50歳となる年に、運命の再会ができた事に心から感謝です。のび太にとってのドラえもんのように、“ドラえもんという存在が、ストーリーが、プロジェクトそのもの”が、弱く情けない自分に寄り添ってくれているのだと、改めて噛み締めながら、音楽でドラえもんに携わらせてもらいました」
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/Birthday/君と重ねたモノローグ
映画ではのび太が二頭の恐竜たちと友情を築いていく様子が描かれます。
映画のワンシーンを彷彿とさせる本楽曲の歌詞は、物語の感動をより深めてくれることでしょう。
そんな映画に寄り添う優しい歌詞の意味を詳細に紐解いていきましょう。
友との別れ
また会おう この道のどこかで
ありがとう この気持ち届くかな
果てしなく続くこの時間の中で
ほんの一瞬 たった一瞬
すれ違っただけだとしても
出典: 君と重ねたモノローグ/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
楽曲は別れの言葉からはじまります。
楽しい時間を共有し合った友達への感謝の気持ちも表れているようです。
長い人生の中でみると、彼らがふれ合った時間は僅かなものだったのでしょう。
ですがそれ以上に、二人は固く強い絆で結ばれているようです。
語りかけるような歌詞は主人公にとって友人が掛け替えのない存在であることを感じさせます。
世界が変わる出会い
新たな価値観
誰かにとっての完璧(パーフェクト)は
誰かにとっての不完全
違う場所から覗いた景色は
こんなにも こんなにも
素敵なもので満ちてる
出典: 君と重ねたモノローグ/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
友と過ごした時間の中で、主人公はこれまで自分が持っていたものと全く違う価値観を知ったのでしょう。
同じ物事であっても、感じ取る人が代われば逆の意味にもなり得ます。
グラスに半分残っているジュースを「もう」半分と思うか、「まだ」半分と思うか。
たったそれだけで、物事は嬉しくも悲しくも変化するのです。
こんな風に、物事を違う角度から見ることを主人公は出会いによって学びました。
その発見は、彼の価値観をこれまでとは大きく変えることになります。
友の価値観を知ったことで、主人公の世界はより輝いて見えるようになったのです。
可能性を教えてくれた
僕を閉じ込めていたのは
他でもない僕自身だ
その悔しさと その希望に気付かせてくれたのは君
僕に翼は無いけれど
今なら自由に飛べるよ
心の中 その大空を 君とどこまでも飛んで行こう
出典: 君と重ねたモノローグ/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
主人公は自分に自信が持てない人だったのでしょう。
どうせ自分になんかできやしない。そう思って多くのことを諦めてきました。
友はそれを間違いだと教えてくれました。
諦めることで主人公が自らの可能性を奪っていたことを知らせてくれたのです。
気付いた主人公はこれまでの自分を悔やみます。
ですが、同時に自分に眠る可能性があること知ったのです。それは彼にとって大きな喜びとなりました。
大空をどこまでも自由に羽ばたいていけるような無限の可能性が自分にあること。
友の存在によって主人公は初めて気付くことができたのです。
それは自分一人では知り得なかったことでした。
友達がいてくれたからこそ、主人公は自分の翼を見つけ出せたのです。