ふたりだけの茜色の海や物憂いな横顔はもう
ふたりだけ 茜色の海や物憂いな横顔は
今更わかって
出典: 高層ビルと人工衛星/作詞:小池貞利 作曲:小池貞利
夕暮れどき、夕陽の色を映す海とそれを眺めている彼女の憂いを帯びた横顔を思い出します。
幸せだった頃は、海はふたりだけのものであり、彼女の横顔は彼だけが知っているものでした。
しかし今、共有していた景色はそれぞれの思い出の中だけに収まっています。
共有できなくなった今、また喪失の大きさを思い知らされました。
変えようとしなければ変わらない
ねえ
高層ビルが退屈に光って俺を嘲笑っているよ
ねえ
人工衛星も孤独と飛び交って俺を嘲笑っているのか
もう不甲斐なくて情けなくて
涙がこぼれ落ちた
出典: 高層ビルと人工衛星/作詞:小池貞利 作曲:小池貞利
「pink」に触発されたから。赤ん坊のように正直でいたいから。
自分を正当化しようとしても、結局は行動に移せないのでしょう。
高層ビルや人工衛星に対しては未だ劣等感を抱いています。
重さを感じさせない「高層ビルと人工衛星」のMV
彼女との別れと、失った存在の大きさを嘆き、自己嫌悪に陥る「俺」。
「高層ビルと人工衛星」の歌詞を読み解くと、かなり重くるしい内容だと分かります。
しかしMVを観てみると、イメージが変わるのではないでしょうか。
踏み出すことの難しさを歌う「高層ビルと人工衛星」
何かを実行したいのに、一歩が踏み出せない。
こうした状況は誰のもとにも訪れます。
一歩踏み出すことが正解なのか分かりませんが、現状を変えたいのであれば踏み出すべきなのです。
「高層ビルと人工衛星」は、誰もが抱く「普遍的」な悩みを歌った楽曲と言えるでしょう。
言葉で言うのは簡単でも、その一歩が重い。だから踏み出せなかった自分を嫌いになったっていいのです。
悩みを抱えたリスナーの心を、少しだけ軽くしてくれる一曲でした。
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