豪華メンバーで作られた「春咲小紅」

春咲小紅/矢野顕子の気になる歌詞の意味を徹底解釈!アルバム『ただいま。』収録曲♪【ザ・ベストテン】の画像

1981年2月にリリースされた矢野顕子の5thシングル「春咲小紅」累計38万枚を超える大ヒット作となりました。

同曲はカネボウの春のキャンペーンソングに起用され、オリコン週間チャートでは最高5位を獲得しました。

「春咲小紅」の何がすごいかというと、この曲に関わった全ての人がすごいのです。

作詞は糸井重里作曲矢野顕子自身、そして編曲はymoymoです。このymoymoとは、イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)の別名なのです。

さらにシングルのジャケットはYMO、大瀧詠一、山下達郎、ムーンライダーズ、ピンクレディなどのジャケットを手がけたアートディレクター奥村靫正でした。

同曲で矢野顕子「ザ・ベストテン」に出演したときのバックバンドがさらに豪華です。

Key:坂本龍一/Dr:高橋幸宏/G:大村憲司、36年前とはいえこんな豪華なアーティストをバッグに歌う矢野顕子がどれほどすごいアーティストなのかがうかがえますね。

「春咲小紅」がヒットした1981年ってどんな年?

「春咲小紅」がヒットした1981年がどんな年だったかご存じですか?

今から(2017)約36年も前のことになるので、平成生まれの方々はもちろん知るよしもありません。まずは、この歌がヒットした時代背景を振り返ってみましょう。

今ではすっかりお馴染みのモノが1981年に誕生していることがわかりました。「雪見だいふく」も歴史が長いんですね。

1981年の日本

1981(昭和56)年には以下の出来事がありました。

2月、ローマ法王ヨハネ・パウロ2世が来日しました。

3月、ピンクレディが後楽園球場(現東京ドーム)のコンサートをもって解散しました。

4月、マザー・テレサが来日しました。

5月、「オレたちひょうきん族」(フジテレビ)が放送開始となりました。

8月、作家・エッセイストの向田邦子が渡航先の台湾で飛行機墜落事故にあい死去しました(享年51)。

9月、ファミリーマートが誕生しました。

10月、リアルゴールド、雪見だいふくが発売されました。

12月、「金田一耕助シリーズ」の産みの親、作家・横溝正史が死去しました(享年79)。

矢野顕子とYMOの関係

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矢野顕子を語る上でイエロー・マジック・オーケストラ(以降、YMO)は切っても切れない間柄です。

1955年生まれ、青森県出身の矢野顕子は早くから音楽活動にめざめ、軽音楽部にあこがれて東京の青山学院高等学校に入学しました。

当時からすでにハイレベルな音楽活動をしていた矢野顕子は、部活レベルでは満足できずジャズクラブで活動するようになります。

結局高校を中退し、細野晴臣林立夫らキャラメル・ママアグネス・チャン吉田美奈子荒井由実(現松任谷由実ら多くのアーティストのレコーディングに参加します。

1976年、デビューアルバム『JAPANESE GIRL』をリリース。1977年よりYMOのサポートメンバーとして活躍するようになります。

ここで元夫、教授こと坂本龍一と出逢うことになります。

坂本龍一との結婚は2度目だった

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1982年に坂本龍一と結婚した矢野顕子ですが、その前の1974年、当時19歳だった矢野顕子は音楽プロデューサーの矢野誠結婚しました。

その後、長男を設けるも1979年に離婚

当時すでにYMOのサポートメンバーだったということを考えると、矢野誠との離婚原因はすくなからず教授が関係していることがうかがえます。

2017年現在、矢野顕子は音楽活動において矢野姓を名乗り続けています。

「春咲小紅」が収録されているアルバム『ただいま。』

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1981年5月にリリースされた矢野顕子の5枚目となるオリジナルアルバム『ただいま。』プロデューサーは坂本龍一です。

さらに糸井重里大貫妙子ピーター・バラカン細野晴臣高橋幸宏と参加アーティストの名前を羅列するだけで豪華すぎます。

このメンバーを見るだけで、矢野顕子とYMOの深い繋がりがわかります。

ちなみにジャケットのデザインは湯村輝彦。どこまでもオシャレすぎるアルバムです。

【収録曲】
1.ただいま
2.いつか王子様が
3.VET
4.ASHKENAZY WHO?
5.いらないもん
6.たいようのおなら
おとうさん
おとうさん
ぼくがおとなになったら
せんせい
おかあさんのおひげ
もし一億円あったら
いぬ
ぼくはなきみそ
7.I Sing
8.春咲小紅
9.ROSE GARDEN

出典: http://amzn.asia/glahJQg

歌詞から紐解く「春咲小紅」

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「春咲小」作詞:糸井重里/作曲:矢野顕子/編曲:ymoymo

1980年代、時代の寵児と歌われたコピーラーイター糸井重里が作詞したこの楽曲を、歌詞からその歌の真意を紐解いてみたいと思います。

 その前に、作詞した糸井重里が自身のサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」で「春咲小紅」についてこんなコメントを残しています。