初出演CMのタイアップ曲に込めた想い

2018年にメジャーデビューを果たした緑黄色社会

ボーカルの長屋晴子の力強くも透明感のある歌声が聴衆の心を掴み今や飛ぶ鳥を落とす勢いです。

”ずっとずっとずっと”はそんな緑黄色社会が2021年3月に発表をした楽曲になります。

アサヒビールのCM曲として発表され、ボーカルの長屋は下記のようなコメントを残しました。

「自分をかなえる」第一歩を歩んでいけたらいい”

プラスもマイナスも受け止めて自分を愛していく。

自己愛とは、欠点をみてみぬフリをすることとは違います。

自分をみつめ、自分との対話を繰り返すことで初めて自分を知ることができる。

そして自分がどのような人間か理解ができると、他者との付き合い方も変わってきます。

つまり自分を愛するということは、まさに他人を愛する第1歩でもあると言えるのです。

ありふれた言葉ですが、自分を愛せない人間に人は愛せないという言葉があります。

きっと長屋はこの楽曲を通して自分なりの人の愛し方について表現しているのでしょう。

今回はそんな優しさがたくさん詰まった楽曲歌詞について考察をしていきます。

是非最後までお読みください。

納得できない自分

刻んだ記憶を思い出す

忘れちゃいけないことばかりだ
病める⽇も健やかなる⽇でも
⾵が吹く度思い出すのさ
刻んで飲み込んで歩いてく

出典: ずっとずっとずっと/作詞:長屋晴子 作曲:長屋晴子

毎日の生活は同じように過ぎていきます。

しかし本当は同じようなだけで全く同じという訳はありません。

毎日の暮らしの中にも心の中に留めるべきことがあるのです。

1日の出来事をふと思い返してみると様々なことにあふれています。

その中にはきっとつらいことや悲しいこともあるでしょう。

面倒なことから自分を遠ざけ、見たくないものを見ない

そうした生き方が出来ないわけではありません。

しかし、自分との向き合い方の中で嫌な事も受け入れなければならない時がきます。

そして傷つきながらも生きていく。

そのような決意を感じることができます。

病める⽇も健やかなる⽇でも。

これは結婚式で誓いの言葉として使われる言葉ですが、この言葉には続きがあります。

喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも。

そして互いに真心を尽くし愛し合うことを神様の前で確認するのです。

元々は聖書の一節からとった言葉で、相手に対する慈しみを教えています。

それを風が吹く、というささいなことでも思い出せるくらいに自然に心に刻んで生きている。

忘れてはいけないことというのはそのような日常の中の、自分との対話の中で生まれてくるのでしょう。

力不足に気が付くとき

⼈⽣⼀度きりだってさ
ごめんねまだピンとこないや
ただ納得できないんだ
もっともっとやれるんだ
正解はないのに求めてる

出典: ずっとずっとずっと/作詞:長屋晴子 作曲:長屋晴子

人生は一度きりだから、思いっきり楽しもう。

なんて言葉が世の中にはあふれています。

もちろん、前向きな良い言葉です。

しかしまだ生きている以上、一度きりの人生かどうかはまだ不確定ということになります。

その不確定な要素にすがって力を入れたり抜いたりするというのは確かにピンとこないかもしれません。

また、頭でわかっていても納得できないこと、というのは日々の生活の中にはよくあることです。

それは力不足だから、とか勉強が足りないからという限定的な理由ではありません。

ただなんとなくもっとやれる、もっとできると感じているのでしょう。

それでは、一体誰にそのようなものを求めているのでしょうか。

それは恐らく自分自身への問いかけです。

正解はないとわかったうえで、自分自身に成果を求めている

自分に厳しくすることも彼らにとってはきっと対話の1つなのでしょう。

大事なことは経験から学ぶ

二度と訪れないものの大切さ

同じ今⽇は⼆度と来ないんだ
分かってんのに悔やんでなんで泣いて
ほらもう明⽇を愛おしく思うなら喜んで

出典: ずっとずっとずっと/作詞:長屋晴子 作曲:長屋晴子

今日と同じ日は二度とこない。

もちろん時間を戻せない以上同じ日がくることはありません。

そして努力が無駄になったり失敗したりすると後悔したくなることもあります。

だからといってそうたやすく割り切れるもではないでしょう。

しかし明日をよりよく過ごすためには、昨日おかした失敗が励みになることがあります。

過去の経験は何よりも大切な宝ですが、それは明日に活かそうという考えをもっている人に限られます。

失敗を失敗のままにしておくことは何よりも大きな損失になるのです。

経験として活用するのであれば、悔やむだけではなく喜んで受け入れることが大切だと教えてくれています。

自分にとっての”大事なもの”

諦めきれないことばかりだ
⼤事なものは⼤事にしなくちゃ
あの⽇の⾃分が教えてくれた
零した雫も叶えてく
忘れちゃいけないことばかりだ
病める⽇も健やかなる⽇でも
⾵が吹く度思い出すのさ
刻んで飲み込んで歩いていくんだ
ずっとずっとずっと

出典: ずっとずっとずっと/作詞:長屋晴子 作曲:長屋晴子