緑黄色社会「結証」

緑黄色社会【結証】歌詞の意味を考察!ついに手に取ったものは?あの日のように生かされ続ける理由を紐解くの画像

緑黄色社会楽曲「結証」はアニメ「半妖の夜叉姫」のエンディングテーマのために書き下ろされた楽曲です。

目に見えない絆や愛情を感じる歌詞には力強いメッセージが込められています。

アニメの世界観を表現しながらも聴いた人の心を動かす衝撃的な楽曲

目に見えない感情をまるで具体化したような…誰でも抱いたことのある感情が「結証」という歌の中にあります。

この楽曲は、聴く人が置かれている環境によって何通りもの解釈があるかもしれません。

今回はアニメMVに描かれているストーリーと絡めながら「結証」という楽曲の歌詞を紐解いていきたいと思います。

序盤に込められた想いとは?

離れていても繋がっているはず

足元に弛む糸が
果てしなく伸びて光る
どこへ向かおうが同じようについて回る

出典: 結証/作詞:長屋晴子 作曲:小林壱誓

Key/Cho.peppeの切ないピアノ伴奏からイントロが始まるとGt/Vo.長屋晴子の力強い歌声が聴こえてきます。

ここではという言葉を使って、見えない絆のことを示しているのでしょう。

アニメ「半妖の夜叉姫」では生き別れの姉妹、MVでは記憶を失った妻を持つ老夫婦が描かれています。

心が離れてしまっているところから再び繋がりたい…と願う様子が歌詞から伝わってきますね。

この糸はどこまで続いているかはわかりません。

ただ繋がっていることは確かなのです。

いつかはたどり着けるはず!と信じている想いが込められています。

もしも自分の大切な人が自分のことを忘れてしまったら…。

なんとか思い出してもらえるように試行錯誤していくでしょう。

あの頃と同じことをすれば思い出すかな?それともただそばにいるだけでいいのかな?

何をすれば正しいかは誰にもわかりません。

それでも何もせずにはいられずに、ひたすら前に突き進んでいくのです。

アニメとMVにはこうした共通のメッセージが込められています。

手に取ったものとは?

逆らうなと覚悟して
遠い記憶懐古して
ついに手に取った
震え出したこの振動伝わる?

出典: 結証/作詞:長屋晴子 作曲:小林壱誓

忘れている記憶を何とか思い出してほしい…。

覚えている側の人間はそう願います。

しかし忘れてしまった側の人間は全ての記憶を失っているわけではありません。

何かを忘れている気がしても、その何かがわからないのです。

楽しかった思い出を振り返ってみても"楽しい"以外の感情が思い出せない…。

それでも必死で思い出せと自分自身に問いかけるような歌詞になっているのではないでしょうか。

ここで手に取ったものとは大切な人との絆や繋がりのことだと推測できます。

そして最愛の人への素直な想いも込められているのでしょう。

サビに込められた想いに迫る

よみがえる記憶

引かれあっていたまだ強く強く
ピンと張ったままで手繰り寄せて
ほら迷ってもたどりつけるように
ここに繋がってる証があるから

出典: 結証/作詞:長屋晴子 作曲:小林壱誓

信じ続けて進み続けた結果、ようやくあの頃のように今までの感情が繋がります。

赤い糸のように運命の人や本当に大切な人とはいつも見えない糸で繋がっているのです。

迷いのない透き通った愛情がこの歌詞に込められています。

なかなか会えない家族、友人、恋人…。

見えない想いは必ず繋がっていることを教えてくれているように感じます。

ようやく手に入れた繋がっている証を大切にしていこう!

この歌詞を通してそんなメッセージが伝わってきます。

弛んだ糸が再び張るというのはどんなに離れてもまたたどり着けることを表現しているのではないでしょうか。

もう大丈夫

何度だってまた出会えるから

出典: 結証/作詞:長屋晴子 作曲:小林壱誓