『一度だけの恋なら』歌詞の意味

【一度だけの恋なら/ワルキューレ】マクロスΔ13話でフレイアとハヤテが...!神回とともに楽曲解説!の画像

始まりの恋

一度だけの恋なら 君の中で遊ぼう
ワガママな キスをしよう

出典: 一度だけの恋なら/作詞:唐沢美帆、加藤裕介 作曲:加藤裕介

ひらひらと舞い散る この花を
まだ 数え足りない 星空を
全てが君のせいだと 涙こらえても
誰にも言えない胸騒ぎ

出典: 一度だけの恋なら/作詞:唐沢美帆、加藤裕介 作曲:加藤裕介

(届け) 壊れるまで (届け) 羽ばたくまで
(時の) 胸の奥に (果てに) 秘めた祈りを
感じるまま 信じるまま 何もかも飛ばせ
GYUN! GYUN! GYUN!

出典: 一度だけの恋なら/作詞:唐沢美帆、加藤裕介 作曲:加藤裕介

ドキドキの恋を歌った一曲、それが「一度だけの恋なら」。

可愛げのある歌詞であるのに、メロディーはカッコよさとスピーディーさ目立つ曲になっています。

このスピード感は、マクロスという高速系アニメと、恋をして鼓動がどんどん速くなっているのを表しているのかもしれませんね。

まずは、「ひらひらと舞い散る~」や、「数え足りない星空~」という現象を、君のせいにしている部分。

ここは、恋の始まりにあたりますね。舞い落ちていく花びらや、満面の星空は美しく焦がれるもの、恐らく恋をし始めた相手を無意識に重ねてしまっているんでしょう。

恋と自覚しかけてはいるけど、踏み切れていないんです。自分の世界が何故か変わっていく感覚に襲われて、心がぐしゃぐしゃになってしまっています。

徐々にスピード感が一気に増していきます。踏み出せない自分に喝を入れるように、とにかく前へ進む事を押しています。

「(届け)」などの、コーラス部分が非常に綺麗で透き通った感じに歌い上げているのがポイントですね。

「GYUN GYUN」という表現も、マクロスらしい表現ですね。空を自由に、速く飛ぶ音と恋は似ています。

一度だけの恋なら 君の中で遊ぼう
光より速くキスをしよう 待っててね
忘れかけた体も ただ聞こえる心も
夢の中のシガラミなんて 飛び越えて
ほら 攫(さら)って 迫って このまま

出典: 一度だけの恋なら/作詞:唐沢美帆、加藤裕介 作曲:加藤裕介

サビの部分ですね、爽快感が強く、まるで空を飛んでいるかのような感覚も得られる滑らかさが特徴です。

サビの中でも目を引くフレーズが、「光より速くキスをしよう」ですね。実際に光の速さを超えて、キスなんてしたら酷い有様になります。

しかし、そういう現実味なんて取っ払うのが歌詞であり、音楽なんです。

「夢の中のシガラミ」、恐らくは自分の中で迷い留まらせているのでしょう。でも、そんなシガラミに囚われていては幸福は訪れやしません。

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愛になるから覚悟してね

イナズマが夜空を焦がすころ
わたしの情熱も燃え上がる
心と体はひとつ 思い知らされる
言葉にならない焦燥感

出典: 一度だけの恋なら/作詞:唐沢美帆、加藤裕介 作曲:加藤裕介

イナズマが夜空を裂くと同じく、情熱が燃え盛り爆発する。制御出来ないほどの熱量が込み上げてくる感じですね。

その熱量が、心と体に同時に流れ込んできます。この感覚は恋だけでなく、歌でも良くありますね。

何度も何度もリピートするような、自分にとっての中毒性の高い曲に出会った時が、焦燥感や熱量で心も体も燃え上がっていくのです。

(二人) めぐり逢えた (二人) 探し合えた
(闇に) 空(くう)に咲いた (光る) 君の命火(いのちび)
弾けるまま ひらめくまま ハート撃ち抜いて
BANG! BANG! BANG!

出典: 一度だけの恋なら/作詞:唐沢美帆、加藤裕介 作曲:加藤裕介

フレイアとハヤテの部分ですね、運命的な出会いをして「めぐり逢えた」。お互いが悩み苦しんで正解を「探し合えた」のです。

「(闇に)~君の命灯」の部分は、ハヤテの乗る機体、ジークフリート&後継機として搭乗したメッサー機の放つ光でしょう。

スラスター部分から、放たれる光の尾、もっと輝き弾けては私のハートを撃ち抜いて、ということですね。

二度とない激情を 君の夢で踊ろう
宇宙(そら)より大きく抱き締めて ぎゅっとして
見せかけの強さより 名ばかりの絆より
同じ時を生き抜いてく 覚悟して
ほら 奪って 縛って まだまだ

出典: 一度だけの恋なら/作詞:唐沢美帆、加藤裕介 作曲:加藤裕介

マクロスΔらしい表現の、「君の夢で踊ろう」。

マクロスΔの主人公である、ハヤテはキレッキレの運動能力の持ち主。仕事用の機械をまるで、自分の体のように扱うだけでなく、ジークフリートや中破した機体でもダンスしてしまう程。

そんな彼と共に踊る、という表現です。

そして、「見せかけの強さ」と「名ばかりの絆」ですね。人が持ちたがるモノではありますが、あったとしても何の意味も無いものです。

「見せかけの強さ」は、その通りにハッタリです。本来持たない力を持ってるように見せて、自衛をする事ですが、自衛の意味でなければ逆に弱く見えてしまいます。

「名ばかりの絆」も、非常に薄く、ふとしたキッカケで崩れてしまうものです。

例えば、仲の良い女の子二人が、ゾンビから必死に逃げていました。

しかし二階から一人が落ちかけてしまいますが、落ちなかった一人の足を掴んで何とか落ちずに済んでいて、引っ張り上げれば助けられる状況。

でも、二階にもゾンビが当然向かってきています。下にも勿論ゾンビの群れ、そして引っ張り上げれば良いはずの女の子は言いました。

【アハハ!あんたなんて最初から大嫌いだったのよ!!落ちろ、落ちてしまえ!!】

足につかまっていた女の子は、もう一人に足蹴にされて落ちてしまい、ゾンビの群れに喰われてしまいました・・・

と、ふとした瞬間に裏切られ、絆なんて最初から無かったかのように消えてしまうのが「名ばかりの絆」です。

 そんな二つの事なんかよりも、一緒にただ生きる。絆も強さも要らない、ただ一緒に生きられればいいんです。それが一番の強さと絆になるんです。

13話は神回、フレイヤとハヤテのスカイファイト!

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一度だけの恋を疾風に捧げます