歌詞に込められた心情

他の曲同様「Share」の歌詞もいろいろな読み取り方ができるのでしょうが、ここではあえてその時のNEWSメンバー6人の心境を想像して取り上げてみます。

2006年12月に6人となったNEWSですが、2009年8月には「24時間テレビ『愛は地球を救う』」のメインパーソナリティーを6人で務めるなど、安定していました。しかし、山下、錦戸の心が次第に脱退の方向にむかっていく。その決意と、他の4人は2人が脱退して6人から4人になるかもしれない、その迷いや哀しみ・・・、こうした彼ら6人の交錯する心情を見ることができます

NEWS「Share」の歌詞『僕ら』に込めた思いとは?(ブログ記事あり)の画像

いっしょに泣こう、共に笑おう

数え切れない出会いの中で 僕らは出会って仲間になって
いろんな感情分け合って 輝く明日へ向かうんだ
辛いときは一緒に泣こう 楽しいときは共に笑おう
みんなの愛と笑顔で 僕はずっとやさしくなれんだよ

出典: https://twitter.com/shokairenren123/status/888028486945746947

「数えきれない出会い僕らは出会って仲間になって」、そうです。ジャニーズjr時代などを経て、最初の9人が出会い、NEWSになった。事務所からグループを組むように指示があったにしても、その9人が出会い同じグループの仲間になったのは偶然ではないかもしれない。

「いろんな感情分け合って」というところが、胸に響きます。彼らは9人から1人辞め、後にさらに2人が脱退する原因となった事件により活動も休止となります。「辛いときに一緒に泣いた」こともあったのです。。

また、数々のヒット曲を出して世間にも認知されていく。「楽しいときに共に笑ってきた」のです。

こうして山下、錦戸、小山、加藤、手越、増田の6人体制は永遠に続くと思っていたかもしれません

実はここのパートは小山慶一郎が作詞したと言われています。後に残る4人体制NEWSのリーダーです。

「みんなの愛と笑顔」つまりメンバーの笑顔で、「僕はずっとやさしくなれんだよ」は彼のほんとうの気持ちでしょう。

これからも「一緒に泣こう」「共に笑おう」といっているのが印象的です。

いつの間にか、譲り合えない部分ももつ“大人”に

いつのまにか年重ね 世間でいう立派な大人だね
信じてきたものはそれぞれに 譲り合えない部分もそれぞれに
無理にひとつにならずに 混ざり合えない日はそのままでいい
ひとりひとりが持つ色だから 鮮やかなマーブルを描ければいい

出典: https://twitter.com/shokairenren123/status/888028486945746947

次に、6人体制NEWSから脱退した1人、錦戸亮が作詞したといわれる部分です。だいぶトーンが変わっていますね。

NEWS結成当初は、20歳にも満たなかった彼らが数年経過して、20代の半ばに差し掛かっている。この頃は年齢的にも、またグループの活動にも慣れだいぶ落ち着いた頃でしょう。「世間でいう立派な大人」になったという心境をもつのも自然でしょう。

大人であるからこそ、信じてきたもの、譲れないものが出てきます。「それでも、いっしょにやっていこう」ではなくて、錦戸は、無理にひとつにならずに、混ざり合えないならそのままで、やっていこうと言っています

これは、グループのままでやっていこうという事なのか、それとも、そこから抜け出して自分の個性のままに行こうということなのか・・・

次に少し飛びますが、6人体制から抜けた山下が作ったといわれているパートです。

悲しいときだって 笑って泣いて泣いて忘れよう
用事もないのに集まって 意味もない会話にただ笑ったね
例え離れてたって 心はひとつに繋がってるよ
いるよ そばに I promise you..

出典: https://twitter.com/shokairenren123/status/888028486945746947

たとえグループを離れてしまっても、心はひとつにつながっている。だから、ときには、用事がなくても集まって、楽しく会話しよう。といっているように受け取れます。

こうみると、錦戸、山下が作詞した部分は、やはりグループから離れる方向へ気持ちが向かっている、そう思えてしまいます。

同じ星が見えるならそれだけでいい

すれ違いゆく風の中で ぼくらは何故出会えたんだろう
同じ星がいま見えるなら ぼくらはただそれだけでいい

出典: https://twitter.com/mayumin1103/status/888033244402155521

ここは6人体制のときは6人で、4人体制のときは4人で歌っているパートなのですが、「Share」全体の象徴的な表現になっている歌詞です。

後に、4人となってからリリースされたNEWSのアルバム「White」に収録されている「愛言葉」は、4人による作詞作曲なのですが、そこに

「同じ星がいま見えるなら、ぼくらはただそれだけでいい」

と入っています。これは、この「Share」からとったものです。それだけ、「Share」の中では大切な歌詞といえます。

これもいろいろに意味を取れるのですが、やはり「同じ星」これは彼らにとっては、アイドル、ミュージシャン、スターとしてトップになることであり、その「星」を目指しているなら、たとえ、グループから離れてバラバラに活動してもいいんだとも受け取れます。

ただ、すれ違い、さまざまな出会いがある中で、ぼくら6人はしばらくの間、グループとして活動できた、その思い出は大切にしたいという気持ちがすれ違いゆく風の中でぼくらは何故出会えたんだろう」という中にあるように思えます。

NEWSファンもこの部分には思い入れが大きいらしく、残された4人も辞めて行った2人も、今でも同じ星を見ていたらいいなあと、ブログでそんなことを言っている人もいます。

NEWS「Share」の歌詞『僕ら』に込めた思いとは?(ブログ記事あり)の画像

4人のShare

4人体制になって後に「Share」を歌う増田が・・・

「抱きしめたいな」って言って いつもこころの中までされちゃって
ステージをみんなで作って "ありがとう" いつの日も感謝して
嬉しい気持ちもバレバレ 今日もはしゃぎすぎちゃってヤレヤレ
ここにきて一緒に歌おう あなたの声をまた聴かせてね

出典: https://twitter.com/shokairenren123/status/888028486945746947

この歌詞は増田 貴久が書いたといわれています。

そして、このパートは彼が歌っています。その映像がユーチューブで流れています。

(「Share」全体はユーチューブで見られないのでここだけでも、ご覧ください)