ZARD「君に逢いたくなったら・・・」
今回はZARDの「君に逢いたくなったら・・・」の歌詞をご紹介します。
アコースティックギターの響きが特徴的で、爽快感を感じるサウンド。
しかしながら、コード感などはどこか切なさを感じさせる響きがあります。
歌詞は坂井泉水さんによって書かれており、彼女の恋愛観が垣間見える1曲です。
力強く生きる女性ならではの心境が分かる楽曲。
「君に逢いたくなったら・・・」
前向きに頑張る
君に逢いたくなったら…
その日までガンバル自分でいたい
出典: 君に逢いたくなったら・・・/作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎
それでは冒頭の歌詞から順にご紹介していきましょう。
1行目では早速、タイトルと同じ言葉が登場しています。
恋人に会いたいけれど自分も彼も忙しく、なかなか会う時間がないのでしょう。
恋に夢中になって日々をおざなりにするのではなく、会うまでの長く感じられる時間も懸命に頑張る。
そうすることによって、彼と会っている時間は彼のことだけを考えることができます。
2人だけの時間を目一杯楽しむためにも、仕事や普段の生活も手を抜かない。
この歌詞の主人公のポリシーが感じられる冒頭です。
楽しかった時間
青く暮れかけた街並み
また思いきり騒ごうね
出典: 君に逢いたくなったら・・・/作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎
主人公は暮れなずむ街を歩いています。
どこかからの帰り道なのでしょう。
忙しい彼女のことなので、仕事からの帰り道だと考えるのが妥当かもしれません。
頭の中では、恋人と2人で騒ぎ合った時間のことを思い出しています。
楽しかった時間も、今では過去のことになってしまいました。
しかし彼女は、それを悲しんでいるというよりは、また次に騒ぎ合える機会を楽しみにしている様子です。
彼女が未来のことを考え、前に進める女性だということが分かる表現です。
忙しい日々
疲労が溜まっている主人公
ふと鏡を見れば なんて疲れた顔
他人の目には自分はどう映っているのかな?
出典: 君に逢いたくなったら・・・/作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎
多忙な毎日の中で、ふと鏡を見るとそこには疲れを感じさせる自分の顔が映っています。
彼との時間をどうにか捻出していましたが、そのせいで疲労が顔に出るほど溜まっているのかもしれません。
他人から見たとき、そんな自分がどんな風に見えているのか、彼女は心配しているようです。
疲れている人からはどこか暗いオーラを感じてしまうことがあります。
日常生活にも悪影響を与えてしまうことを心配しているのでしょう。
どこか自立しているような印象を受けるここまでの歌詞。
彼女は誰かに弱みを見せることを好まない性格なのでしょう。
距離を置く2人
たまには少し距離をおいて
みたかったの しばらくは
恋愛じゃない 恋人じゃない関係でいて
出典: 君に逢いたくなったら・・・/作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎
恋人との距離が近づきすぎて、生活に支障をきたすことが嫌なのでしょう。
自身の疲労が原因で関係性がギクシャクしてしまうことも恐れているのかもしれません。
だからこそ1度、2人の関係を見直す必要がある。
今は少しだけ距離を置くべきだと彼女は考えているのでしょう。
それは2人の今後を見据えた上での提案です。
こんなことで2人の関係がダメになってしまうなら、そこまでの関係。
だからこそ、今は距離を置いてお互いの存在を確かめ合うべきだと考えているのでしょう。
恋人の存在は支えにもなりますが、重荷になることもあります。
彼女は彼にとって重荷になることが嫌なのでしょう。
今は自分のことに専念したいという気持ちが感じられます。
主人公の恋愛観がよく分かるパートです。