サビ

またまた登場、5拍子と3拍子のコラボレーションです。

サビで気持ちよく同じ進行で進んでいくのかと思いきや、やはり一筋縄ではいきませんね。

しかし、同じ進行で無いからこそ、伝えたい事にメリハリがつきます。

歌詞を見ながら読み取っていきましょう。

歌詞:サビ

きっと僕たちは何もかも
奪われてしまうことさえも
受け入れていく

僕たちはいつの日か
踏み荒らした大地の上で
涙を流し言うのだろう

出典: hameln/作詞:ナカシマ 作曲:ナカシマ

歌詞全体から、諦めや悟りに似た感情を彷彿させます。

自分たちの無力さを受け入れ、自分たちの犯した行いに後悔し、涙を流す日がいつか来る。

サビの中で拍子を変える事により、演説に似たような説得力が増します。

これは悟ってますね。

2番:Aメロ

1番のAメロと同様、3拍子で進行していきます。

ただ、ラストがサビに繋がる事なく間奏に入るため、少しだけ落ち着いたメロディとなっています。

それでは歌詞を見ていきましょう。

歌詞:2番Aメロ

今は知る由もない
砂浜の夢 小さな世界
海鳴りの耐えない
貝殻は無くしてしまったよ

出典: hameln/作詞:ナカシマ 作曲:ナカシマ

1番のAメロと似たような否定文から入る構文となっています。

ここでいう貝殻というのは、夢や希望を表しているのでしょう。

諦観。そんな諦めの境地に達してしまった悲しい歌詞ですね。

Cメロ

非常にゆったりと進行するCメロから、ラスサビに向けて徐々に跳ね上がります。

3拍子で進行していくのには変わりありませんが、曲の緩急が一番激しいメロディですね。

それでは歌詞を見ていきましょう。

歌詞:Cメロ

いつまでも淋しそうな
あの空を慰める言葉などない

出典: hameln/作詞:ナカシマ 作曲:ナカシマ

淋しそうな空というのは、どういった意味なのでしょうか。

そもそも「淋しい」という言葉は、「寂しい」とは少し違います。

淋しいとは「涙が出そうな寂しさ」を表します。

つまり、人間のように涙を流しそうな空のことを意味しているんですね。

ん?つまりどういうこと?

これに関しては、この文章単体では読解が難しいので、今までの流れから推測していきます。

今までの歌詞の流れは、人間の無力さや、そしてそこから諦めの感情が湧き上がっていました。

この歌詞も人間には空を慰めることなど出来ないよ、という悟りのような意味を込めているのでしょうか。

しかしそうなると「いつまでも」というフレーズが少々引っかかりますが・・・。

少し書き手の立場が分かりづらい部分ではありますが、ここには様々な意味が込められているのでしょう。

ラスサビ