まずはタイトルですが、これはどんな漢字が当てはまるのでしょうか。
「サイハテ」はおそらく「最果て」だと思われますが、「アイニ」が「愛に」なのか「会いに」なのか迷うところです。
最果ての地まで会いに行くのか、最果てというほど究極の愛のことか、どちらでしょう?
歌詞の内容からすると後者のような感じですが、ぜひご自分の印象に沿って考えてみてください。
歌い出しはこんな感じ
僕にないものばかりで
出来上がった君だから
君の全部が欲しくたって
いけないことなんてないでしょう?
出典: サイハテアイニ/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
自分に無いものを持っている相手に恋をすることは、よくあることです。
そんな恋をした自分は、彼女の全てを手に入れたいと言っています。
情熱的な出だしですね!
愛の話をしよう
そこに転がってる愛を知ろう
つま先立ちで 手のばしてる君の
「したいの」が止まらないよ
止めるべきかももう分からないよ
痛いのとほとんどもう同じような意味
出典: サイハテアイニ/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
ここではダイレクトに「愛の話」と言っています。
彼女が背伸びしてしたいことが何なのか気になりますね。
野田洋次郎が180cmということもあり、イメージとしては彼女がつま先立ってキスしたいと言っている感じですね。
ちょっとドキドキする内容ですが、相手のことが好きすぎて、もはや痛いような感覚という表現が秀逸です。
赤と黄と紫の色だけで
空を描いたんだ
君と僕とはつまりさ
そういうことなんだわかるでしょう?
青は僕らの中に
充分すぎるほどさ あるから
出典: サイハテアイニ/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
補色である黄と紫、それに赤が混ざったら、赤黒いグレーになってしまいますが、なぜ、あえてそんな色を合わせているのでしょうか。
正反対の色を使っているところは、冒頭の箇所で自分と彼女がまったく違う個性を持っていると言っているので、納得できます。
そこに情熱をイメージさせる赤が入るのは、熱烈な恋というスパイスを示しているのかもしれませんね。
すでに自分たちの中にあるという青は、若さを象徴する色です。
ここでは、恋を知る前の幼い自分たちの心を表している気がします。
世界で一番の調味料なにかご存じなの?
ズバリつまりそれは空腹です
要は愛に一番の調味料は
もう分かるでしょう?
出典: サイハテアイニ/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
空腹時には何でも美味しく感じられることから、「空腹は最高の調味料」と言われていますよね。
では、愛に必要なものって何でしょう?
会えない時間の切なさでしょうか?
その渇ききった心
渇いた胸に 注がれる愛に
勝るものなんてないの ハイホー
出典: サイハテアイニ/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
ここは、アクエリアスのイメージにハマっていますね!
渇いた喉を潤す飲みものに重ねて、愛をゴクゴク飲んでいる感じです。
たっぷりの愛情を、渇いた心に注ぎ込んであげるという、情熱的な愛のメッセージなのでしょう。
千切れそうな夢だとか
ホツレだらけの思い出とか
ツギハギだらけでできた
なぁみっともないかい?
でも一点モノの僕
出典: サイハテアイニ/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
ここでは、「僕」は夢や思い出をたくさん寄せ集めたような存在だと歌っています。
でも、自分という世界に1人だけの存在だと、胸を張って主張してもいますね。
平均寿命80年として
睡眠時間7時間として
あと何時間を君とイチャつけんだろう
労働時間10時間として
残業時間月10時間じゃ
足りないよ 足りないよ
ダーリン愛を
出典: サイハテアイニ/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
この「サイハテアイニ」というラブソングの最も特徴的な部分です。
これからの人生、彼女と何時間ベタベタしていられるのか、試算しているところがユニークですね。
80歳まで生きたとしてもイチャつき足りないなんて、どれだけ彼女のことが好きなのでしょうか…!?
最後の1文も印象的です
燃えているこの炎 青色で僕らはさ
描いたんだ
出典: サイハテアイニ/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎