歴史なんかを学ぶより解き明かさなくちゃな
逃げも隠れも出来ぬ今を
出典: Birthday/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
この歌詞で描かれているのは、徹底して自分の内部で起きていることであるといえるでしょう。
このパートの1行目では自身の外側のことを歴史という言葉で象徴しています。
しかし、それよりも大切なことは、今という時間を知ることだといいます。
自分自身が生きている感覚。
その時代に流れている肌感覚や、今感じている自身の感情を紐解くことが何よりも大切なのです。
そこには偽りはなく、本物に溢れています。
自分自身の気持ちを、自分でさらに知るためにも、そういったことを積み重ねる必要があるのでしょう。
「Birthday」サビ(1番)
心に火を灯す
It's my birthday
消えない小さな炎を
ひとつひとつ増やしながら
心の火をそっと震わせて
出典: Birthday/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
ここからサビの歌詞パートです。
1行目を直訳すると「それは私の誕生日」という意味になります。
2行目の「炎」は、バースデーケーキの上に乗せられた蝋燭の火を彷彿とさせる言葉です。
3行目ではそれに火を灯している様子が想像されます。
しかし、これは本当に蝋燭の火を灯している訳ではなく、隠喩だと考えるのが妥当でしょう。
4行目に「心」という言葉が出てきていることからも、これを裏付けています。
心に灯ったその火こそが彼にとっての生きる証なのでしょう。
自分の人生を生きる
何度だって 僕を繰り返すよ
そう いつだって It's my birthday
出典: Birthday/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
先ほどのパートの続きです。
1行目が意味するのは、人生をやり直すとしても、また自分で生まれたい。
そんな意味にも捉えることができます。
彼は自分という存在に対してプライドを持っているのでしょう。
そして、2行目、毎日を自分の誕生日であるといっています。
自分という存在を確かめながら毎日を生きているような力強さを感じる言葉です。
「Birthday」2番
「否定しか出来ないなんて子供だしね」って
期待された答えを吐き散らかして
出典: Birthday/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
ここでは主人公が、他人からの期待に応えてしまう様子が描かれているのでしょう。
どこか大人っぽくみせようとしている様子が分かります。
しかし、本心はそうではないようです。
本当の気持ちは心に隠しているのでしょう。
周囲への尖った反抗心が感じられます。
無意識が悟った通り 僕は僕でしかない
いくつになっても 変われなくて
出典: Birthday/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿
そんな反発さえ自分の一部であると考えており、主人公が自己というものを強く持っていることが分かります。
変われないことを少し後ろめたく思っているような表現にも感じられる2行目。
しかし、実際にはそんな変われない自分のことも受け入れているのでしょう。
前後の歌詞からもそんな様子がひしひしと伝わってきます。