「BYE BYE」
6枚目
「BYE BYE」は2017年8月2日 に発売されたSHISHAMOにとって6枚目のシングル曲です。オリコンチャート最高22位を獲得しました。
ベネッセの「進研ゼミ中学講座」の「ニガテつぶしの夏篇」のCMソングとして抜擢されたので耳にした方も多いでしょうね。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/SHISHAMO
「BYE BYE」の歌詞
深掘り
空調の効かない 私の部屋
腐りかけたこの部屋の空気は
私の心まで悲しい記憶に引きずり込む
またいつもと同じ 君のせいにしてる
君がもうどこかで笑ってるなんて
信じられないし 信じたくもない
出典: BYE BYE/作詞:宮崎朝子 作曲:宮崎朝子
自分の部屋の空気は淀み腐りかけています。掃除をしていないのでしょうか。それとも掃除も出来ないほど気分が落ちているのかもしれません。
この部屋にいると悲しい記憶になると歌います。
今の自分の状態は「君」のせいにしているようです。「君」に何か恨みや不満があるようですね。
失恋したのか?ケンカ別れしたのか?いろいろと想像はできます。
「君」が笑っているということが許せないようですから、かなりの恨みつらみの感情。
この淀んだ気持ちはどこへいくのでしょう。この感情を解決する何かがあればいいのですが。
身動き取れないフリしてる
もう体は動くのに
内緒にしてたけど実は私
この広い空だって飛べるのに
出典: BYE BYE/作詞:宮崎朝子 作曲:宮崎朝子
自分を弱く見せようとする場面ですね。
かまって欲しい感情を歌っているのかもしれません。助けを求めているのかも。
本当はできる自分がいるのに、かまって欲しくて出来ないフリをするということでしょうか。
あーあ 今年の夏も私
あーあ 抜け出せないままなの?
そんなのヤダ 絶対ヤダけど
考えすぎて 汗掻いちゃってる
あーあ 今年の夏は違う
あーあ きっと違うんだから
君のことでいつも泣いてた
あの私とはもうバイバイ
出典: BYE BYE/作詞:宮崎朝子 作曲:宮崎朝子
「今年の夏も」という表現ですから、去年の夏や一昨年の夏も何かから抜け出せない状態だったと歌う歌詞。
「君」への想いが断ち切れないために、夏はモヤモヤしていると考えることもできます。
「君」のことを想って泣いた自分。でも、今年の夏は自分を変えてやると意気込んでいるようですね。
もう、昔の自分とはさよならしたいのに、できない葛藤を描写しています。
このやりきれない気持ちは切ないですね。
「この夏は自分を変えてやる」というメッセージが「進研ゼミの中学講座」のCM曲として選ばれた理由ではないでしょうか。
受験生は夏で変身してがんばらないといけないですからね。
別れ際に君に言われたあの言葉
いつまでも こびりついて
情けなくて カッコ悪くて
君の中で私とのことがもう終わってるのかとか
一番仕様もないこと 考えてる
出典: BYE BYE/作詞:宮崎朝子 作曲:宮崎朝子
「君」に言われた言葉にいつまでも囚われて悩んでいる歌詞ですね。
どんな言葉を言われたのでしょうか。具体的には描写されていませんが、かなり傷ついた言葉でしょう。
もしくは、言葉自体はそれほど傷付ける言葉ではないのに、自分で言葉を悪い方へ解釈してしまっているという風にも考えられます。
相手はそんな気で発した言葉ではないのに、聴く方にとってはダメージが大きい言葉っていう解釈もありですね。
いずれにせよ、ずっと悩んでいるということは分かる場面です。
あーあ 最後まで君はね
あーあ 知らないままだったよ
本当の私 知った気でいたでしょう?
本当はいつも寂しかったし
本当はもっと私 笑えるし
空を飛んでる姿だって知らないでしょ?
なにも、知らないでしょ?
出典: BYE BYE/作詞:宮崎朝子 作曲:宮崎朝子
この最後の歌詞で全体の状況が分かるのではないでしょうか。
この2人は付き合って別れました。
しかし、振られた方はいつまでも悩んでいます。
本当の自分はもっと違っていて、私の真の姿を分かってくれていればもっと上手くいっていたかも、と後悔の感情。
まだ、いっしょに2人でいれたかもと思っているでしょうね。
「あなたは私のことなんて何にも分かってないくせに!!!」という気持ちが爆発しています。
「分かってくれてない!」というのは女性に多い考え方ですね。自分のことをしっかりと見ていてね!という感情とも繋がります。
「BYE BYE」の歌詞の世界はいかがだったでしょうか。
切なくて、やるせない感情が爆発していましたね。ギターのカッティングはこの行き場のない気持ちを表現しているのでしょう。