KOHHの優しさ、茶目っ気が見える
東京都 王子駅にある「ロンドン」と
イギリスのロンドンの方も行ってきた (Yes)
元々 貧乏人だったけど良い調子の今
俺だけじゃなくて みんなが幸せ
そうならいい 嫌なことよりいいことを話せ
眠剤とか 飲み過ぎたら心配だよやっぱ
だらしない人とか
黒い仕事してる人がいっぱいでも結局
出典: 結局地元 (feat. Y'S)/作詞:KOHH 作曲:不明
KOHHはロンドンに渡り、MVの撮影やライブを敢行しています。
そして王子駅付近の「ロンドン」とは実は「ラブホテル」のこと。
何気ないフレーズですが、イギリスのロンドンに行っても地元のことを忘れてないことがわかります。
仲間の幸せを願うKOHH
地元には若く成功した、KOHHにたいして、嫉妬するものも少なくないはず。
しかし、それでもKOHHは地元の皆の幸せを願っています。
ここで出てくる眠剤という言葉。
地元の仲間の中には、厳しい人生を送っているものもいると匂わせます。
KOHHはそんな状況を憂いているのでしょう。
そんな眠剤に溺れている仲間もいるし、ヤクザ業をしている者もいる。
しかしそれでも彼は地元を愛し続けています。
2回目のヴァースをチェック
周りの雑音に苦悩するKOHH
臭い物に蓋を閉めて ださい奴が多い
嫌いな物嫌いだっていつも言いたい
何処の誰がどうとか あいつクソでどうとか
知りたくないってかどうでもいい事ばっか (Shut up!)
出典: 結局地元 (feat. Y'S)/作詞:KOHH 作曲:不明
音楽業界に関わらずどの業界でも、妬み嫉みで少なからずあふれかえっているもの。
名実ともに世界的に成功しているKOHHほどの人間ならなおさら強く感じているはずです。
実生活でも悪口を言われうんざりしていることがわかります。
楽しい思い出と悲劇が混在
王子、王子、王子が1番
適当に生きてるってやっぱ楽しいな
ガキの頃溜まってたZYX 飛鳥山
やってる事はガキの頃とあんま変わんねーな ア”ッ!
カセットテープ流してキックプッシュ
ダチとニケツしてた原付 先輩は飛び過ぎて死んだ (R.I.P.)
悲しい事ばっか
そんな訳も無ぇじゃん
出典: 結局地元 (feat. Y'S)/作詞:KOHH 作曲:不明
まわりの人間関係にウンザリすれば昔の思い出に浸るのは自然な事。
KOHHが友達と無邪気に原付で乗り回す姿が想像できます。
しかし楽しいことばかりでも無かったようです。
ここで先輩の死を悼んでます。
飛びすぎてとは、原付で事故を起こしたのか。はたまたドラッグで「飛びすぎて」しまったのか。
飛び降り自殺という解釈もできます。
解釈は複数にわたるのが日本語の面白いところ。
ちなみにZYXは王子にあるゲームセンター。飛鳥山は飛鳥山公園を指します。
こういった具体的な名所の名前を入れることで、歌詞がリアルに響きますね。
地元を盛り上げたいという強い想い
残ってる仲間王子やっぱり最高じゃん
隅田川眺めてずっと考えてた
この街を俺達がかっけー街にすんだ (王子!)
まだまだやりたい事ばっかだから邪魔すんな
ゼロから作る地元が最強 Holla! Mudafucka!
出典: 結局地元 (feat. Y'S)/作詞:KOHH 作曲:不明
日本全国のみならず、海外でも活動をしているKOHH。
しかし地元のシーンを盛り上げることを忘れていません。
ここの歌詞でもやりたい事のアイディアが溢れて止まらない様子が見てとれます。
とにかくクールな町として認めてもらいたい。
そう願うのは日本を代表するアーティストではなく、地元のリーダーとしてのKOHHです。
彼らしい野心に満ち溢れた力強い歌詞だといえます。
LIVE IN OJI
彼は勿論口だけの存在ではありません。
2016年の12月18日には、地元王子で大規模なライブ「LIVE IN OJI」を敢行しています。
北とぴあ内さくらホールにて開催された同ライブでは様々アーティストが参加し大成功を収めてます。
アーティストの中にはKOHHの地元仲間であるMONY HORSEも参加。
そしてここでは戦略家としての一面を覗かせています。
まずはAbema TVでライブの模様を放送。
ストリーミングサービスを上手く利用してより多くの人間に地元のシーンをアピールしました。
そして彼が盛り上げたいのは地元の音楽シーンだけではありません。
LIVE IN OJIの開催に伴い、ライブ会場周辺の地図「OJI MAP」を公式サイトで配布しています。
ライブ会場周辺の地図は勿論、駅周辺の店舗情報まであり、観光マップそのもの。
その上自分のMVの撮影ロケ地まで載せています。どこまでも戦略的で頼もしい限りです。