背中を強く押してくれる名曲『Middle Of Nowhere』

ELLEGARDEN【Middle Of Nowhere】歌詞を和訳&解説!夢を追う人に寄り添う名曲の画像

エモーショナルなロックサウンドが魅力のモンスターバンドELLEGARDEN

日本語歌詞もありますが、多くを占めているのが英詞の楽曲です。

何となく良い曲、でも歌詞の意味まで考えたことがないという方も少なくないでしょう。

特にアルバムはその傾向が強いかもしれません。

今回ご紹介する『Middle Of Nowhere』は、ぜひ和訳をして彼らの思いを感じて欲しい名曲です!

タイトルを直訳すると「人里離れた場所」となります。

どんな思いが歌われているのでしょうか?歌詞和訳しながら紐解いてみましょう。

個性的に生きることは孤独なのか

この曲の登場人物は「僕」「君」そして「彼ら」。

「僕」の視点から見た両者は、どのように映るのでしょうか。

価値ある行動を認めている「僕」

Lessons once learned are so hard to forget
Though they are simply papering over the cracks
You have been creating something
I have never had before

出典: Middle Of Nowhere/作詞:Takeshi Hosomi 作曲:Takeshi Hosomi

和訳

一度学んだ教訓はそう簡単に忘れられるものではない

彼らはただひび割れを修復してばかりなのに

君は何かを作り出している

僕が今まで持ったこともないような何かを

【考察】

この歌詞から、「彼ら」と「君」の行動に大きな差があることが読み取れます。

「彼ら」がしていることは、すでに今目の前にあるものの劣化を最小限に抑える「修理」です。

一方「君」は今目の前にないものを生み出し続けているのです。

それは誰にも真似できないことなのでしょう。

この曲の語り手である「僕」は、その差を言葉にして「君」に伝えています。

「君」は「彼ら」の行動よりも価値があることをしているとは知らないまま、何かを作り続けていると推測できます。

「君」は現状に気づいていなかった

But can you deny that
You are at middle of nowhere

出典: Middle Of Nowhere/作詞:Takeshi Hosomi 作曲:Takeshi Hosomi

【和訳】

でも君は否定できるかい?

君が荒野のど真ん中に立っていることを

【考察】

何かを作るという生産的な営みを続けているにもかかわらず、「君」の周りには何もないようです。

おそらく「君」は、「僕」に言われて初めて周囲を見渡すのでしょう。

何かを生み出すことに没頭するあまり、周りが見えていなかったのです。

ここでは「at middle〜」という記載ですが、通常は「in the middle〜」と表記されます。

この違いは、middle of nowhereに何らかの意味をもたせているかどうかだと推測できます。

「君」がどこかの田舎町や名のある山の麓にいるのであれば「in the」が用いられるはずです。

しかし今「君」がいるのは名のある場所ではなく、抽象的な表現としての「荒野」です。

どこまでを荒野と呼ぶのかもはっきりしないため「at〜」が用いられたのでしょう。

周りには何もないぞ、ということが言いたいのでしょう。

宝の持ち腐れ?

「君」を気にかけている「僕」。

応援はしてあげたいけれど、応援するに足りる目標・目的があるのか気になります。

目的がなければ孤独なままで

Do you think about your dream
When you are falling down
I can help you smile bravely
If you have something you really want

出典: Middle Of Nowhere/作詞:Takeshi Hosomi 作曲:Takeshi Hosomi

【和訳】

君自身の夢について考えたことはあるかい?

君が落ち込んでいるとき

僕は君の勇敢な微笑みを手助けできる

もし君が本当に叶えたい夢を持っているならね

【考察】

ただただ何かを作り続けている「君」について、「僕」は思うところがあるようです。

何か目的があって創作をしているのか。それは「君」の夢につながるものなのか。

叶えたい夢があって必死になっているのであれば、進んで応援したいのだと歌います。

しかし、今「君」の周りには何もなく、荒野が広がっているだけなのです。

ですから「君」が何の目的もなく意味のない物を作り続けている可能性もあります。

だから「僕」はここで「君」に尋ねたのでしょう。

飛び立ちたいからこそ翼がある