サビの最後はこのようにして締めくくられます。
自分がどれだけ「君」を愛していて、どれだけ強い願いを持っているか。
この部分を見ると、曲全体を通してそれが語られているのが分かります。
ただ目に映すだけじゃなく、愛する「君」をずっと見つめていたい。
そう切実に願う気持ちが表現されています。
ただ君がいるだけで
曲が進行するにつれて、より強く切なさを感じさせる「見つめていたい」。
歌詞の続きを一つずつ見てみましょう。
儚いモノ
人は
誰もが影を抱え
それでも恋に落ちてゆく
そうしていつか解りあえる
抱きしめたモノの儚さを
出典: 見つめていたい/作詞:山村隆太 作曲:阪井一生
2番の冒頭。人が恋に落ちる様子が分かりやすく表現されています。
しかし、ここに表現されているのは恋のドキドキやワクワクではありません。
弱さがあるからこそ惹かれ合い、恋をする。
その儚さゆえの尊さを感じさせます。
切実な願い
微笑(わら)ったり
泣きだしたり
躓(つまず)いてみたり
君がいる
それだけで
涙が出るよ
紡ぐ日々
水をやろう
出典: 見つめていたい/作詞:山村隆太 作曲:阪井一生
1番のサビでは切実な願いが込められた愛の讃歌のような表現が見られました。
しかし、2番では愛の讃歌のような雄弁さは影を潜めます。
自分にとって「君」がどれだけ大きな存在なのか。
「君」がいるということがどれだけ大切なことなのか。
そして、それが自分にどれだけの影響を与えているのか。
そんな想いをなりふり構わずに伝えようとする姿が見て取れます。
いつの日も願いはひとつ…見つめていたい
出典: 見つめていたい/作詞:山村隆太 作曲:阪井一生
サビの最後では「見つめていたい」という願いの切実さがより深く言い表されています。
その願いの強さ、大きさ、深さ、儚さ…。
このフレーズからは、そんな心に秘められた想いの奥行きと深淵さを感じずにはいられません。
every breath
愛する「君」に向けて歌われるこの詩的でなんとも美しい曲。
これほどの想いを向けられる「君」はこの物語の主人公にとってどんな存在なのでしょうか。
かなわない輝き
ここで、先ほど見て頂いたサビの歌詞をもう一度ご覧頂きます。
かなわない輝きを
見つめていたい
出典: 見つめていたい/作詞:山村隆太 作曲:阪井一生
咲き誇る花のような輝き。
君のそんな輝きを見つめていたいんだ。
前後の歌詞と合わせて考えると、そういった意味合いになるかと思います。
今まで見てきたように、そう願う気持ちは切実なまでに強い想いです。
どうしてこれほどまでにも強く願うのでしょうか。