初のオリコンチャート1位を獲得!
「winter fall」はL’Arc~en~Ciel(以下ラルク)の通算8枚目のシングルで、1998年1月28日にリリースされました。
この曲でラルクは初のオリコンシングルチャート1位を獲得。
大ヒット曲である前作「虹」をはるかに上回る、85万枚の売上を記録しました。
また、テレビ朝日系列で放送された海外ドラマ「シカゴ・ホープ2」の日本語版主題歌に起用され、ラルクとして初めてのタイアップとなった記念すべき作品です。
「winter fall」はhydeの造語
「winter fall」という曲名を聞いて、すぐに意味がわかる人は少ないのではないでしょうか。
「fall」には「訪れる」という意味があるため、「冬の訪れ」と直訳することもできます。
しかしこの言葉、実はラルクのボーカルであるhydeの造語で、「冬の終わり」という意味があるようです。
タイトルの語源は「The curtain falls(幕が降りる)」と「恋の終わり」をひっかけたhydeによる造語。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/Winter_fall
「幕が降りる」と「恋の終わり」、確かにどちらも「終わり」という意味を持っています。
そこに「冬」をプラスすることで、恋が終わった後の物悲しさや寂しさを表現しているようにも思えますね。
1番の歌詞の意味を探る
曲のタイトルからして面白い由来を持つ「winter fall」。
「冬の終わり」や「恋の終わり」という世界がどう描かれているのか、歌詞の意味が気になりますよね。
まずは1番の歌詞から見ていきましょう。
手のひらの雪=思い出
真白な時は風にさらわれて
新しい季節を運ぶ
こぼれだした手の平の
雪ははかなくきらめいて
出典: https://twitter.com/Dan_chooooooo/status/688004317731622912
歌い出しのサビの部分では、雪の降る真冬から春へと季節が変わっていく様子が描かれています。
その中でも特に注目したいのが「手の平の雪は はかなくきらめいて」という部分。
手の平の雪を「思い出」と読み換えると、春という新しい季節に変わる直前に、冬の思い出が心の中からあふれ出て、はかなげに輝いているようにも思えます。
では、いったいどんな思い出があるのでしょうか?
思い出=元恋人?
雪原の大地に二人きりの吐息が舞う
つないだ指先に大切な気持ちをおぼえたよ
出典: https://twitter.com/LArc_lyrics1991/status/911027037036453889
雪の中に二人きりでいるというシチュエーションは、やはり恋人同士を連想させます。
その二人きりの時間の中で「大切な気持ちをおぼえた」とありますが、そのことを過去形で表現しているところを見ると、今はそばにいない元恋人のことを指しているのでしょう。
そう考えると、過去に美しくも悲しい思い出があると言えそうです。
永遠を願うほど好きだった
駆けだす世界に心奪われて
無邪気な瞳にゆれる
降りそそぐ雪は優しく笑顔包むから
僕は永遠を願った
出典: https://twitter.com/oricon_no1_21st/status/844023664232218624