溢れる愛

絶え間なく注ぐ愛の名を 永遠と呼ぶ事ができたなら
言葉では伝える事が どうしてもできなかった
愛しさの意味を知る

あなたを幸せにしたい… 胸に宿る未来図を
悲しみの涙に濡らさぬ様 紡ぎ合い生きてる

出典: HOWEVER/作詞:TAKURO 作曲:TAKURO

自分に降り注ぐ絶え間ない君の愛が、言葉では伝えられない「愛しさ」となって自分の中に湧き上がってくるのを感じています。

その愛しさから出てくるのは「あなたを幸せにしたい」という気持ちです。

二人が一緒に並んで幸せな未来を歩いていく姿を想像しているのでしょう。

「紡ぎ合う」という言葉で、未来図が破れそうになっても二人が協力して生きていく姿が想像できますね。

さらに協力して生きていくだけでなく、なるべく悲しいことを減らせるように…という優しさも感じさせます。

二人一緒にいれば、幸せが積み重なっていくのは当然のことでしょう。

ただそれだけではなく、悲しみを減らすことでその幸せをより大きく感じられるようにしたい、と願っているのです。

とにかく心の底からあなたの幸せを願う、そんな優しさと深い愛情が溢れている素敵なフレーズですね。

若かりし頃の過ち

愛の始まりに心戸惑い 背を向けた夏の午後
今思えば頼りなく揺れてた 若すぎた日々の罪
それでもどんなに離れていても あなたを感じてるよ
今度戻ったら一緒に暮らそう
やっぱり二人がいいね いつも

出典: HOWEVER/作詞:TAKURO 作曲:TAKURO

好きだという気持ちがあっても、なかなか言葉に出せなかったことを思い出しているような歌詞ですね。

「今度戻ったら~」の歌詞は、女性ならきゅんとしない人はいないのではないでしょうか。

実際に、TAKUROもGLAYの活動範囲が広くなり、なかなか一緒に居られない当時の彼女に「家族になろう」とプロポーズをしたそうで、当時のTAKUROの気持ちが感じられますね。

(残念ながら、結婚には至らなかったそうですが・・。)

「愛」という言葉は使われていませんが、相手に対する想いの深さが伝わってきます。

心の拠り所

孤独を背負う人々の群れにたたずんでいた
心寄せる場所を探してた

出典: HOWEVER/作詞:TAKURO 作曲:TAKURO

東京という街は、多くの人が叶えたい夢や大きな希望を抱いて集まってくる場所です。

GLAYもきっと同じだったことでしょう。

しかしどんなに大きな夢を抱いている人だって、その裏では同じくらい大きな不安を抱えています。

その不安は簡単に表現できるものではありません。

となると、その不安は次第に孤独に姿を変えていきます。

その孤独感は不安よりも深く激しく、夢追い人を追い詰めることでしょう。

そんな状況に追い込まれると、人は不安の解消よりも孤独の解決を望むのではないでしょうか。

歌詞にもあるとおり、心の拠り所を探すのです。

これまでのストーリーから想像するとTAKUROにとって心の拠り所は、この当時愛していた彼女だったのでしょう。

何事も前向きな解釈を…

"出会うのが遅すぎたね"と
泣き出した夜もある
二人の遠まわりさえ
一片の人生
傷つけたあなたに 今告げよう
誰よりも 愛してると…

出典: HOWEVER/作詞:TAKURO 作曲:TAKURO

誰もが何の問題もなく幸せを手に入れることが出来たわけじゃありません。

でも、そんなつらさも乗り越えたのなら、人生のスパイスとして受け入れられるのかもしれませんね。

このストーリーにおけるスパイスは、二人が早く出会えなかったこと。

二人で過ごしていれば味わうことができたであろう幸せや喜び。

出会うのが遅れたせいで、その時間分の幸せや喜びを逃してしまった…。

そう思えば、やり場のないもどかしさに襲われてしまうでしょう。

もしかしたら出会うのが遅れたせいで、君は人生の困難に対して一人で立ち向かわなければならなかったかもしれない。

孤独を感じながら、様々な苦しみを耐え抜いてきたのかもしれない。

そんなことまで考えはじめると、自分が君を傷つけてしまったのではないか…。

と自責の念に駆られることがあるかもしれません。

しかし歌詞4行目にあるとおり、「それもまた人生」なのです。

出会うのが遅れてしまったけれど、だからこそ一緒にいられる現在をとても大切にできている。

一人で様々なことを乗り越え、強くなったからこそ、いまこうして二人で歩むことができている。

TAKUROはそう考えたのでしょう。

歌詞最後の愛を伝える一言に、ポジティブな感情もネガティブな感情もすべてが詰めこまれているように感じられますね。

優しく包み込む

絶え間なく注ぐ愛の名を
永遠と呼ぶ事ができたなら
言葉では伝える事が
どうしてもできなかった
優しさの意味を知る

恋した日の胸騒ぎを
何気ない週末を
幼さ残るその声を
気の強いまなざしを
あなたを彩る全てを抱きしめて
ゆっくりと歩き出す

やわらかな風が吹くこの場所で

出典: HOWEVER/作詞:TAKURO 作曲:TAKURO

人生はいろんなことがあります。

出会いも別れも、日常も、恋の始まりもすべて背負って二人は生きていくのでしょう。

柔らかい風という表現が、その未来に「幸せ」が待っているように感じさせてくれますね。

そんな優しさを備えた柔らかい風はまるで、TAKUROが相手を包み込みたいと願う気持ちのようにも感じられます。

もちろん生きていく中で直面する様々なイベントは、良いものも悪いものも二人で乗り越えなくてはいけません。

しかしここで「包み込みたい」と表現しているのは、もっと小さくてもっと繊細なものです。

それはあなたの感情仕草、二人で過ごす時間…あなたという存在そのものともいえるでしょう。

ここの歌詞も直接的ではないにもかかわらず、TAKUROが抱く深い愛情を感じさせる秀逸な表現がなされているのです。

まとめ

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