これでもかと言うぐらいリズムを後ろにズラしたアプローチがルーズ感を演出します。

サビのカオスな感じも不思議と癖になる、中毒性ありの1曲。

アルバムジャケットにもある、90年代HIPHOPの要素が一番色濃い楽曲ではないでしょうか。

9.ain't on the map yet

前項でも紹介した「僕たちはまだ何も成し得ていない」という意味を持つ1曲です。

ポップなメロディに、軽快なリズムでアッパーな演奏を繰り広げる楽器隊。

前向きなその印象がアルバムのリード曲としての存在感を放っていますね!

10.Follow Me

扇風機に向かって歌っているかのようなエフェクトがかったヴォーカルから始まるこの曲。

涼しげなメロ部分に、サビでの夏っぽいメロディ。

歌詞から考えるとこれは意図したものではなさそうです。

冒頭の印象が後に続く部分に与える影響というのは大きいですね。

11.Spellbound

ギターとシンセの規則的な刻みが、しんしんと降り注ぐ雨のような印象を与えます。

サビではシンバルによってその部分を強調。まるで土砂降りを表現しているようです。

一貫して縦の刻みを続けるそれらに対して、縦横無尽に動き回るベースにも耳を惹かれますね。

12.Construction(Interlude)

雨をイメージさせるSpellboundからの流れで、日が差すような印象を受けるこの曲。

シンセが彩るシンプルなインストナンバーです。

まさにこのポジションに収まるために作られた、これぞInterludeといった感じでしょうか。

13.Heart Like a Pool

シンセと優しいギターの音色、遠くから聴こえるようなヴォーカル。

それらが重なるAメロはなんとも幻想的なイメージです。

Bメロではリズムが躍動し始め、ヴォーカルも霧が晴れたかのようなメリハリの利いた印象になっています。

サビでは突き抜けるようなメロディを展開。

柔らかな空気感が聴く人を包み込むような1曲となっていますよ。

「家の庭にプールを作るとしたらどんなものを作りますか?」

この質問の答えが、その人の心の在り方を示しているように思えたというところから出来たというこの曲。

プールという例えは変わっていますが、「何を望んでいるか」ということは確かに心の在り方にリンクしていますね。

海外への進出は

今回はNulbarichの2ndフルアルバム「H.O.T」を紹介しました。

ブラックミュージックの影響を前面に押し出した幅広い楽曲群。

その音楽性から、今後の海外進出も気になるところですね。

これに対してJQは「ちゃんと日本を代表するアーティストとして海外へ行きたい」と言及。

地に足を付けた堅実なビジョンを見せています。

彼らが海外で日本人アーティストの印象を盛り上げてくれる日もそう遠くはないでしょう。

今作で見せた如実な進化からは、そんな確信めいたものを感じさせられます。

Nulbarichのサウンドが好きだと言う方にはSuchmosなんかもいかがでしょうか。

彼らも日本人離れしたブラックなノリのバンド

是非以下の記事にも目を通してみてください!

神奈川県出身のバンド CMで話題!次世代ミュージック Suchmos(サチモス)話題曲 「STAY TUNE」の歌詞に注目し、 楽曲の雰囲気も交えて 紐解いていきます。

夜の雰囲気をまとった独特の1曲。Suchmosの1stEP「Essence」及び、1stアルバム「THE BAY」に収録されている「Fallin'」という曲を紹介します。想像を掻き立てる歌詞とMVに注目です!

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