スピッツのバラード曲といえば……?
第10位「君が思い出になる前に」
まずは第10位から。
1993年発売の7枚目シングル「君が思い出になる前に」です。
実は、スピッツが初めて「ミュージックステーション」に出演したのがこの曲。
スピッツの初ヒットと呼べる曲だったんですね。
ため息が出るほど美しい歌詞
君が思い出になる前に もう一度笑ってみせて
冷たい風に吹かれながら 虹のように今日は逃げないで
出典: 君が思い出になる前に/作詞:草野正宗 作曲:草野正宗
この曲はスピッツのファンでなくても知っている人が多いのではないでしょうか?
純文学のような美しい歌詞には、思わずため息が漏れてしまいます。
特に2番のサビで歌われる歌詞。
お別れしなければならない「君」を「虹」に例える感性の豊かさには脱帽です。
しかも”消える”ではなく”逃げる”と表現しているのが良いですよね。
曲を聴いているだけで、水彩画のような景色が浮かびます。
心にじんわりと染みる曲ですね。
第9位「夢じゃない」
いつまでも耳に残るフレーズ
夢じゃない 弧りじゃない 君がそばにいる限り
いびつな力で 守りたい どこまでも Oh
出典: 夢じゃない/作詞:草野正宗 作曲:草野正宗
これもスピッツの中ではかなり有名な曲。
タイトルでありサビで繰り返される「夢じゃない」は、不思議と耳に残ります。
曲調はゆったりとしていて切ない印象を持ちますが、歌詞は非常に前向き。
愛しい人を自分の手で守りたいという正統派な恋愛ソングです。
ただ「いびつな力」というのが疑問に残ります。
綺麗事だけでは「君」を守れない。
そういう意味が含まれているのかもしれませんね。