不安というものは簡単には拭うことはできず、それはまるで絡まる糸のようです。

しかし、そんな糸も解いてしまうほど、音楽にはパワーがあるのではないでしょうか。

そんな音楽の力を信じた歌詞になっています。

ささやいて ときめいて
街を渡る 羽のような
思い通りの生き物に変わる

出典: ハネモノ/作詞:草野正宗 作曲:草野正宗

ささやくように歌い、その音や言葉に心をときめかせることで、私たちはきっと自由になることができます。

それを「羽のような」や「思い通り」という言葉で表現しているのではないでしょうか。

心地良い耳鳴り 文字化けの中にも 輝く運命を知る
無理矢理晴れた日 始まった物語 僕らはここにいる

出典: ハネモノ/作詞:草野正宗 作曲:草野正宗

自分にとって気持ちの良い音は人それぞれです。

優しい音、ゴリゴリのロック、それは耳鳴りと紙一重ではないでしょうか。

また、独特な歌詞の紡ぎ方をする草野マサムネの歌詞は、まさに「文字化け」のようです。

そんな音や歌詞の中に光を見つけ出していこうという前向きな気持ちが歌われています。

さらに、「僕らはここにいる」という言葉からは、今、生きていることに感謝しようという想いも感じ取ることができます。

巡る季節 追いかけていく
転びながら それでもいい調子

出典: ハネモノ/作詞:草野正宗 作曲:草野正宗

時間は、誰にとっても平等なもので、止まってはくれません。

生きていく過程では、間違ったり、分からなくなったりすることもあるでしょう。

しかし、それでも夢を追いかけていくように前向きに進んでいくことが大切なのです。

近づいて 抱き上げて
ノドを鳴らす 子猫のような
望み通りの生き物に変わる

ささやいて ときめいて
街を渡る 羽のような
思い通りの生き物に変わる

出典: ハネモノ/作詞:草野正宗 作曲:草野正宗

そして、最後は温かく柔らかな感情の比喩として、子猫を登場させます。

誰もがそんな感情を持った無垢な生き物であれば、争いは起こらないかもしれません。

さらに、再び1番と同じ歌詞が登場し、人間は誰しも争ったり縛られたりすることなく自由な存在であるべきだという気持ちを強く訴えてくるような歌詞で締めくくられていきます。

最後に

平和や自由を願う歌詞

いかがでしたか?

「ハネモノ」の歌詞は、911テロ事件の影響を受け、制作されたこともあり、平和や自由を願うような歌詞になっていました。

しかし、直接的ではなく、草野マサムネにしか紡ぎ出すことのできない言葉で、しっかりと楽曲に仕上げているところはさすがです。

まさに、歌詞にもあるように「文字化け」のような歌詞が本当に魅力的です。

そんなスピッツの「ハネモノ」。ぜひチェックしてみてください!

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