サイコロ振って

サイコロ振って出た数進め
終わりの見えない道だって
後悔なんて着こなすだけ
思い出に変わるその日まで

出典: PINK BLOOD/作詞:Hikaru Utada 作曲:Hikaru Utada

この部分では、自分で選んで進んでいくことの大切さが歌われています。

自分でサイコロを振って、出た目の数だけ進んでいくと自分で決める

して、たとえその道の先で後悔することがあっても、それでも構わない。

それらもいつか思い出にして過去の話にしてしまう、そんな強い思いが感じられます。

王座と自分で選んだ椅子が示すもの

サイコロ振って一回休め
周りは気にしないで OK
王座になんて座ってらんねえ
自分で選んだ椅子じゃなきゃダメ

出典: PINK BLOOD/作詞:Hikaru Utada 作曲:Hikaru Utada

王座というのは、王様が座る椅子です。王様とはみんなに認められ、注目される存在です。

ですが、この歌の主人公には、もうそんなものは必要ないのです。

誰かに認められるための椅子ではなく、自分で選んだ椅子に価値がある。むしろ、それでなくてはダメだと歌われています。

まとめ

「PINK BLOOD」は、余計な言葉を一切使わず、ひたすらにアイデンティティーと自己愛について歌われた曲でした。

浮遊感のある独特のメロディに、強いメッセージ性を感じる歌詞が乗っています。

また、アニメ主題歌ということでアニメの世界観にもマッチしていました。

アニメを見たあとで、もう一度聴いてみたくなる曲になっていますよ。

また、PINK BLOODの3ヶ月前にリリースされたこちらの曲もおすすめです。

「One Last Kiss」は、エヴァシリーズの最終章として話題となった映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」のテーマソングでした。

「One Last Kiss」の歌詞を解説したこちらの記事も、ぜひチェックしてみてください。

「シン・エヴァンゲリオン新劇場版」主題歌としてリリースされた宇多田ヒカルの「One Last Kiss」。シリーズを通して描き続けられてきたコラボの完結編は、明るさと別れの予感を感じさせる一曲となりました。「モナリザ」が指すもの、そして寂しくないふりをした理由に隠された想いとは。物語の最後を彩るナンバーを読み解きます。

また、宇多田ヒカルさんはドラマ主題歌も数多く手掛けています。

朝ドラの主題歌として話題となった「花束を君に」の歌詞を解説した、こちらの記事もおすすめです。

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