BIGBANG【Top Of The World】歌詞の意味を解釈！「パスワード」ってどんな言葉？

2009年8月19日発表、BIGBANGの日本での通算2作目のフルアルバム「BIGBANG」。

このアルバムに収録された「Top Of The World」の歌詞を解釈いたしましょう。

日本市場向けに作られた楽曲で歌詞も日本語です。

いくらか英文が多いので、その都度意訳を添えて説明しましょう。

サウンドはスウィートでメロウなダンス・ミュージックに仕上がっています。

男女の恋模様が歌詞のテーマですが、いわゆる高めの女性に恋した男性の想いが切ないでしょう。

女性にはどこか秘密主義めいた性格があります。

中々、開かない彼女の心をどうにかして手に入れようとする男性。

そこでは「パスワード」というものがドラマの鍵になっています。

心のブラウザを開く「パスワード」とはいったいどんなものでしょうか。

世界で最高峰の女性を相手に苦心するBIGBANGのメンバーの姿が描かれます。

同名異曲がたくさんある中でBIGBANGのものが一番好きというリスナーも多いはずです。

いま改めて聴くとその甘いサウンドが郷愁を呼び起こします。

2020年には再始動を約束しているBIGBANGの往年の名曲を改めて振り返りましょう。

それでは実際の歌詞をご覧ください。

歌い出しの歌詞になります。

ダンス・ミュージックではありますが、ややスローな曲ですので歌詞の情報量は少ないです。

登場人物は語り手の「I」と愛する「You」あるいは君になっています。

記事の中で「I」と表記すると読み難くなりますので、以下は僕と書き示しましょう。

とにかく僕が君の存在の素晴らしさを様々な形容詞で飾り上げる歌詞です。

君の容姿に関しての具体的な描写はありません。

しかしゴージャスな女性であることを伝える言葉でたくさん盛り上げます。

歌詞は写真とは違うので言葉によってイメージを盛ってあげることしかできません。

ここではスーパーという形容詞で君のことを盛っています。

実際にどのような女性なのかはリスナーの想像力に委ねようとしているのです。

僕は自身の妄想や理想の中ですでに君のような人を思い描いていました。

そのために初めて出逢ったときにデジャブのような印象を持ったのです。

僕にとって君の容姿や人柄はそれほど理想的なものだったのでしょう。

こういう恋愛はうらやましいものです。

運命を感じられるほどの出逢いがここに描かれています。

朝までには君の心のブラウザを開く「パスワード」を教えて欲しいと願います。

便宜上ブラウザと表現しましたが隠された扉のようなもので、君が僕に心を開くことを指すものです。

「パスワード」というものは大抵が記号や数字で構成されます。

しかしこの場合の「パスワード」はきちんと文章としても成立するような話し言葉です。

君は僕に対してまだ心を開いてはくれていないのでしょう。

僕は君の心までも手に入れたいと必死になっています。

誰しも出逢った直後のしばらくは中々心を通わせることが難しいでしょう。

人見知りなどまるでしないという人もいらっしゃるはずです。

しかしこうした場合も相手が人見知りであったなら心は通いません。

本当は相応の時間をかけて心を通わせるのが筋です。

しかし僕は君との距離を一晩で縮めようとします。

大人の恋愛では一晩で仲良くなれることも確かにあるのです。

そこでは話し言葉でどうするという次元ではなくなります。

肉感的な愛でボディ・ランゲージによって会話することもできるでしょう。

実際にBIGBANGの「Top Of The World」は大人の愛の匂いが立ち込めています。

朝まで熱くいようという歌詞は肉感的な愛の裏付けがあるのです。

「Top Of The World」には不思議なことに「I love you」というイディオムが登場しません。

代わりに君のことが恋しいよという表現をします。

タイトルをここで回収しますが、その意味は世界で一番素敵な君というニュアンスだと分かるでしょう。

これほど理想の人に出逢えたのですから僕には何の不満もありません。

しかし是が非でも心を開いて欲しいと逸る気持ちがあります。

いま君のことを抱きしめられることの幸せに浸っているところです。

しかし一方でまだ心までは抱きすくめられないという思いも滲みます。

ここで君が恋しいという寂しさを滲ませるイディオムを使用したことを改めて考えてみましょう。

アイ・ミス・ユーですから恋しくて寂しくて仕方がないという思いがあるのです。

抱きしめながらも寂しさも感じてしまうのですから、どこか悲恋のような側面もあるでしょう。