水彩の月(秦基博)の歌詞があの映画とマッチ!意味を徹底解釈!コード譜&動画情報あり♪の画像

「水彩の月」の歌詞を紐解く

オフィシャル・スコア 秦 基博/ギター弾き語り全曲集 (オフィシャル・ギター・スコア)

それではそんな「水彩の月」の歌詞を見ていきましょう。

ねぇ もしも 君に もう一度 会えるとしたら
うまく言えるかな

いつかと 同じ 水彩の月の下でも
また その横顔 見てるだけだな

出典: https://twitter.com/hatam_kashi_bot/status/905706923894349826

まずは導入部分です。

「もしも」という入りからは、君とは別れていてもう会えないということが分かります。

そんな君に出会えるとしたらどうするかということが描かれています。

しかし、もし会えたとしても結局のところ上手く話すことができずに横顔を見つめるだけで終わってしまうのだろうという、奥手であり気持ちを上手く表現できない不器用さが見て取れます。

そして、それは「いつかと同じ」わけですから、過去を後悔していることに加え、今も変われていない自分にがっかりしているような雰囲気も感じることができる冒頭になっています。

話せなかったことがたくさんあるんだ
言葉じゃ足りなくて
僕は君へのこの想いにかわる明日を
あてもなく 空に 探してるよ

出典: https://twitter.com/hata_lyrics/status/930768496367042562

そして、すぐにサビが訪れます。

やはり気持ちを表現するのが苦手なことが見て取れます。

しかし、どうにかして胸に灯る想いを君に伝えたい、それは常に心にあって、明日になれば言葉が見つかるのではないかと期待しています。

その期待は簡単なものではなく、果てしないものです。

それを「空」に例えています。

近頃は ひとりでいても うつむくことも
少なくなったよ

今日の月は 優しくて でも 寂しくて
君の微笑みと どこか重なる

出典: https://twitter.com/bibi_kashi/status/932261739340722176

そして、2番に入っていきます。

君がいない現実を生きることに慣れてきた様子が感じ取れます。

しかし、月は君がいた頃と変わらずに存在していて、それを見る度に思い出して寂しくなってしまいます。

慣れてきたとは言っても、やはり心には君が息づいているようです。

気付けなかったことが たぶん あるんだろうな
ぬくもりに甘えて
僕も静かに悲しみさえも 受け入れながら
君のように 今と 向き合いたい

出典: https://twitter.com/hatam_kashi_bot/status/926061034393165824

そして、2番のサビがやってきます。

君に甘えていた過去を反省しています。

そんな風に甘えてしまうことなく、君のように現実をちゃんと見据えて生きていきたいという願望が描かれています。

この部分は映画「あん」の内容をイメージさせます。

実はハンセン病であった徳江の強さに感銘を受ける千太郎が思い浮かぶかのようです。

歌詞映画にもしっかりマッチしていますね。

ただそこにある それだけでいい
君が教えてくれた美しさ
生きてくことに意味があるなら
ただ ひたむきであれたら

出典: https://twitter.com/hatam_kashi_bot/status/930832472757084161

そして、メロディーは展開していきます。

映画「あん」でいう徳江のあん作りのように、ひたむきに1つのことに打ち込んで生きていく強さを持つこと。

そして、自分の生き方をしっかりと見つけ、淡々とでも「生きていく」ということに向き合うことは美しいと歌っているのではないでしょうか。

手のひらにこぼれる かすかな明かり
いつまでも このまま 消えないでよ

出典: https://twitter.com/hata_lyrics/status/915985451764244480

そんな美しさに気付けたことが、これからを変えていく第一歩なのではないでしょうか。

その胸に灯った火を消さないように生きていきたいという願いを感じます。

話せなかったことがたくさんあるんだ
言葉じゃ足りなくて
僕は君へのこの想いにかわる明日を
移りゆく空に 探してくよ

出典: https://twitter.com/hatam_kashi_bot/status/929503723964919808

そして、最後は1番のサビを繰り返しますが、ここでは「あてもなく」が「移りゆく」に変化しています。

これまでは漠然としていた気持ちですが、一本の筋の通った気持ちを見つけたことで、全体の流れを見渡せるようになったのではないでしょうか。

視野を広くして、しっかりと気持ちを言葉にしていこうという決意を感じる締めくくりになっています。

最後に

いかがでしたか?

「水彩の月」の歌詞は、映画「あん」の世界感を絶妙に踏襲しながら、大切に生きていくこと、強く生きていくことを示してくれる歌詞になっていました。

またこの秦基博の「水彩の月」は、YouTubeなどでとても多くの人にカバーをされています。

そこで気になるのがコード譜の情報ですが、アルバム「青の光景」のオフィシャルギタースコアが発売されているので、これから「水彩の月」をカバーしたい、そんな人にはこの1冊がおすすめになっています。