不器用なあなたへ
人間関係に疲れたら
まともに生きているつもりなのに上手に社会に馴染めない。
そんな時は、悪気が無いからこそ、周囲との摩擦が辛くなってしまいますね。
どうしようもない状況に戸惑ってしまうかもしれません。
人間関係に疲れたら、ピノキオピーの「シックシックシック」という楽曲を聴いてみましょう。
2019年2月27日リリースのアルバム「零号」に収録されています。
不器用な主人公は悩んだ末に、どんな結論を導き出すのでしょうか?
MVをチェック
とある少女が主人公
まずは「シックシックシック」のMVを見てみましょう。
目まぐるしく切り替わるイラストには「医療」や「病気」を連想させるアイテムの数々が…。
そして、この楽曲の主人公は中学生ぐらいの女子生徒でしょうか?
病んでしまう少女
少女は教室にある自分の席に座り、ペンを片手に悩ましい表情を浮かべます。
そして途中からは、保健室や病院で使われるベッドに横たわりました…。
治療が必要なレベルまで気分が落ちていることがうかがえます。
でも、落ち込んだままでは終わりません。
最後には力強く立ち上がってみせました。
主人公はどのように立ち上がる力を取り戻したのでしょうか?
それでは、歌詞を見ていきましょう。
沸々と湧き上がる違和感
感染症で繋がる世界
全人類がみんな手を繋ぐ前に
感染症で先に繋がっている
毎分毎秒 誰か咳する度に
共振した星が瞬いている
出典: シックシックシック/作詞:ピノキオピー 作曲:ピノキオピー
早速ピノキオピーらしい皮肉な言葉遊びから始まります。
世界中の人々が心を通わせあう…。
そんな世界平和が叶うより、感染症が世界中に広がるスピードの方が早い。
そう歌っているのです。
また、風邪などの感染ルートとして主な「咳」を美化するかのような表現を用いています。
なんだか、何ともいえない虚しい気分になってしまいますね。
この症状の正体は?
あ、身分証がない 保険対象外
頼む ドクター察しておくれ
感受性がない 全部しょうもない
この症状は一体なんだろう
出典: シックシックシック/作詞:ピノキオピー 作曲:ピノキオピー
主人公は何かの「感染症」にかかってしまったのでしょうか?
病院で治療してほしいのに、それが叶わない…。
これは「心に違和感を抱えているけど治す手段がない」という状態を表現しているのだと思います。
そして後半。
主人公は「感情」を失ってしまったようです。
つまり心が麻痺しています。
この空っぽな心の状態がどんな病気なのか分からない…。
そして、どう解決すればいいのかも分からない…。
そんな主人公の思いが読み取れます。