この気持ちを抑えられない
君が望むなら たとえ火の中も
恋のためなら 怖れはしない
情熱の嵐よ
出典: 情熱の嵐/作詞:たかたかし 作曲:鈴木邦彦
ここの場面にも登場する「〜ならば」という歌詞。
この言葉も【情熱の嵐】ではポイントに当たります。
1行目にある歌詞では「火の中=死」を意味しているのでしょう。
しかし2行目の歌詞で、死ぬことなんて怖くないと思っている様子が読み取れます。
それも全て君のため。
臆することなく進んで行けるほどの決心と強い意思を感じます。
このシーンをまとめると「どんな困難が待ち受けていようと僕は負けない」になります。
僕の心は、それほど君をかけがえのないものと認識しているのでしょう。
周りに何を言われても
何を言われたとしても
噂のつぶても かまいはしないさ
出典: 情熱の嵐/作詞:たかたかし 作曲:鈴木邦彦
たとえ周りの人間に否定されたとしても、僕はこの愛を貫く。
このシーンはこのような意味を読み取ることができます。
「つぶて」とは、何かを投げられたりぶつけられる際に使われるような言葉です。
そのため、この場面では周りから投げかけられる非難の声を指します。
そんな非難の声も聞く耳を持たず、自分が決心したことを成し遂げようとする主人公。
もしかしたら僕と君の2人は、本来ならば結ばれることが許されない立場なのかもしれません。
しかしそのような事情を僕は気にしないと言っているのでしょう。
どんなに罵声を浴びようと僕は君を愛すると心に誓った。
この場面は、僕の決心の固さが感じられます。
君を守り抜く
体を張って 愛する君を
出典: 情熱の嵐/作詞:たかたかし 作曲:鈴木邦彦
上記「何を言われたとしても」に続き、この場面でも僕の決意は揺るぎません。
立場だけではなく、君を狙う何かにも僕たちは悩まされているのでしょう。
その「何か」とは僕以外の男性と考えられます。
上記「僕の身を捧げるよ」で登場した独占欲と関係しているのでしょう。
その独り占めしたいという思いだけではなく、怪しい男たちから守るように身を挺する。
僕が思う1番大切なものとは、何よりも君という底なしの愛が感じられます。
気持ちが高ぶる
赤い血が燃えるよ
出典: 情熱の嵐/作詞:たかたかし 作曲:鈴木邦彦
興奮すると血圧が上がり、元気が湧いてくるような気分になります。
その様子がこの場面では表されているようです。
激しく気持ちが高まるのは、君への愛が止め処なく溢れ出てきてしまっているから。
「燃える」ように湧き出てくるこの気持ちを君にわかってほしいという意味も含まれているでしょう。
また、気持ちが高ぶるとなんでもできるような気分にもなります。
上記「君を守り抜く」で身を挺して守るというのも、気持ちが高ぶっているからこそできるもの。
守りたいと強く思っているので、わざと興奮状態を意識している可能性もあります。
そうしていなければ、君を守ることさえできなくなりそうだから。
意識しなければいけない興奮状態の理由は、このあとの歌詞で明らかになります。
今しかない
その笑顔 僕のもの
この若さ 君のもの
出典: 情熱の嵐/作詞:たかたかし 作曲:鈴木邦彦
1行目にある歌詞では、僕の欲しいものがわかります。
上記「君を守り抜く」には、君の笑顔も含まれていました。
この場面は、僕の1番大切な君の笑顔をこの身をかけて守りたいという思いが感じられるシーンです。
そして2行目の歌詞は「君が僕を選べる時間は今しかない」という意味になるでしょう。
なぜ今しかないのか、それは「気持ちが高ぶる」のシーンにあった興奮状態が関係しています。
歳を重ねることで少しずつ衰えていくのが生物です。
衰えていくと血圧が上がることは致命傷になることもあります。
そのため、元気なうちに君を守るのだという意味に捉えることができるでしょう。
また【情熱の嵐】は、一方的な愛情を表現することが多く、君に意見を聞くような場面はありませんでした。
「活気溢れる魅力的な僕」を君が望むようにしていいよ、その代わり…。
このシーンでやっと、彼女の願望を聞くことができました。
しかし僕の望みは彼女の心で、互いに愛し合いたいというものです。
代わり…に続くのはきっと「君の心をちょうだい」のような意味になるのでしょう。