【majiko/パラノイア】歌詞&タイトルに隠された意味を紐解く！思い出したくないものは何？！

被害妄想は、他人の視線や囁き、態度に敏感になった結果起きるものなのでしょうか。

そうであれば、「敏感」を「鈍感」に変えることで状況が好転するかもしれません。

しかし、人間は簡単に鈍感になれるものでしょうか。鈍感になろうと意識するほど敏感になってしまうのでは？

他人の態度や視線から、悪い妄想を広げることはもちろんあります。

一方で、自分に一切関係のない人からも悪い妄想をしてしまうのがパラノイアなのです。

ですから「鈍感になる」のはパラノイアの解決策とは言えませんね。

「とりあえず」にはなるのかもしれませんが……。

意識的に鈍感を装った結果、かえって多くのものが「うるさい」ぐらいに気になってしまったのでしょう。

部屋に閉じこもってしまいたいと願います。

ただ生きているだけなのに、周囲から批判され続け、常に罪を犯しているような気になります。

自分を嫌う人たちとは縁を切ればいい。そう思っても、あまりに多くの人に拒絶され、追いつきません。

パラノイアの人間は、被害妄想を抱き、自分の中から「批判される原因」を探し出そうとしたりもします。

視点を変えてみると「自分は他人に影響を与える人間なのだ」と思っているわけです。

しかし「誰か」がその考えをバッサリと斬り捨てます。

君の言葉は誰にも届いていない。誰の心にも影響を与えていない。

「誰か」は「他人なんて気にするな」という意味で言った言葉なのでしょう。

でも自分にとってその言葉は、パラノイアの自分をさらなる孤独へと追い詰めました。

これまで「笑えないだろ」だった部分が最後には「笑えないんだよ」へと変化しています。 

前者は誰かに共感を求めるような言い回しです。

共感まで至らなくても、言葉を受け取る誰かがいるように感じます。

しかし後者は、まるで吐き捨てるような印象がありませんか？

「笑えるわけないだろう」「笑えると思ってるのか？」

相手を否定するようにも聞こえるのです。

追い詰められ、孤独になってしまったパラノイアの叫びのように感じるのは私だけでしょうか。

楽曲中に描かれている人物が本当に「偏執病」なのかどうかは定かではありません。

何をやってもうまくいかないとき。誰も味方をしてくれないとき。

パラノイアという概念を知らなくても、パラノイアのような思考に陥った経験はありませんか？

誰もが足を踏み入れる可能性があるパラノイアの世界。

他の誰かをその世界に突き落としてしまわないように、気をつけたいものですね。

佐野史郎主演のドラマで主題歌に起用された「ひび割れた世界」。

MVと歌詞を合わせてご覧ください！

誰の耳にも残る印象的な歌詞にmajikoの美声が調和した「声」もおすすめですよ！