体は僕の心のことを僕よりわかってくれてる
緊張すれば 掌に汗が滲む
いつだったかなぁ 奥歯を噛み 立ち止まらせたはずの涙に
悲しみを悲しむということを教わったのは
希望の言葉をたくさんバッグに詰め込んで旅に出た
引き返す度に 君は受け止めてくれた
いつの日も 言葉を選べず途方に暮れる僕
言葉に頼らず抱きしめる君
君の方がずっと淋しい思いをしてきたのに
出典: 小さな掌/作詞:太志 作曲:太志
主人公のダメな部分を正直に歌った歌詞が、とても印象的です。
成功することを願って色々なことに挑戦するけど失敗して引き返してきた…。
そんな経験を何度もしてしまったということが、この歌詞から分かります。
それでも、失敗した自分に対して、いつも何も言わずに抱きしめてくれる人がいる。
心配をかけたり、淋しい思いをさせたりしているのにも関わらず、優しく接して支えてくれる。
それってとても幸せなことですし、ありがたいですよね。
1番サビ
しゃがみこむ背中をさすってくれる いつもそばにある小さな掌
どんなに綺麗に飾られた言葉よりも その温もりに助けられてきた
何もかもうまくいく時ではなく 何もかもうまくいかぬ時にこそ
人は大切な存在に気付くのでしょう どんな僕も愛してくれる君へ
ありがとう いつもそばにいてくれて
出典: 小さな掌/作詞:太志 作曲:太志
しゃがみこんでしまうほど辛い時にも掌でさすってくれる…そんな心温まる情景が浮かんできます。
誰かを励ましたり、慰めようとする状況になると、「どんな言葉をかけてあげたらいいのだろう」と悩んでしまいがちです。
でも、余計な言葉は必要なくて、ただ抱きしめたり、さすってくれたり、手を握ってくれるだけで、パワーを送ることができるんです。
この歌の主人公を励ましてくれた人は、それを分かっていて、いつも静かに支えていたことが分かります。
上手くいっている時には、いろんな人が注目してくれますし、寄ってきてくれます。
でも反対に、失敗を繰り返して上手くいっていない時は、周りからマイナスな言葉を言われたりしますし、離れていく人もなかにはいます。
そんな状況でも、離れずにそばで支えてくれる人がいるというのは、とても幸せなことですね。
2番Aメロ
草むらに横たわって 流れる雲を眺めると
静かな心を取り戻すことができた
少しだけ 昨日よりも優しくなれる気がするその場所で
一人では生きていけぬこと かみしめてた
それでも遥か彼方 ゆれる奇跡の花に魅せられて
守り抜くべき日常を枯らしてしまう
もっと昔 青春を青春とも知らず 駆け抜けてから気付いたように
大切な人の大切さを見過ごしてく
出典: 小さな掌/作詞:太志 作曲:太志
「草むら」や「流れる雲」というワードから自然を連想することができます。
このことから、少なくともビル群が並ぶような都会にいるわけではないことが分かりますね。
1番の歌詞では、失敗して引き返してきた状況を説明していたり、「君の方がずっと淋しい思いをしてきたのに」という歌詞が登場しました。
そのことも考慮すると、もしかしたら主人公は成功を願って都会に出ていったけど、失敗して故郷に引き返してきたのかな?とも受け取れます。
一旦引き返してきて、心の整理をすることはできたけど、でも失敗したことに対してまだ未練がある主人公。
「次は成功するかもしれない」と思って、僅かな希望や奇跡に魅せられてしまう気持ちが表現されています。
2番サビ
美しい想いだけじゃ生きられず 約束の空も汚してしまえた
あんなに綺麗に透き通る空の下で その青に「必ず…」と誓ったのに
ひび割れた理想を手離せぬまま 生きてきた日々を思い返すけど
後ろばかり見てたら明日が哀しむから 人は前に進むしかないんだよ
目の前にいる愛すべき人のためにも
出典: 小さな掌/作詞:太志 作曲:太志
大きい夢や理想を掲げて「必ず成功してみせる」と周りの人にも約束したのに、それを叶えることができなかった主人公。
後悔や自責の念がにじみ出ている歌詞ですね。
それでも、明日に向かって歩いていかなきゃいけないし、大切な人を守るためにも自分がしっかりしなきゃいけない…。
そんな前向きで強い気持ちを感じます。
ラストのサビ以降
目に見えぬ傷跡をさすってくれる 優しい掌があるということ
世界中に拍手をもらうことよりずっと 大切なものがそばにあった
忙しく暮らす日々に迷い込み 思いやりが無意味に思えても
二度となくしてから気付くことのないように
こんな僕を愛してくれる君に「ありがとう」の詩をつくりました
言葉じゃ足りない きっと追いつけないよ
言葉じゃ足りないけど、ありがとう。
出典: 小さな掌/作詞:太志 作曲:太志
「世界中に拍手を~」の部分、とてもグッとくる歌詞ですね。
多くの人から称賛されたり、注目されて拍手をもらったりすることだけが幸せとは限らない。
誰も注目してくれなかったとしても、数少ない人がいつも自分のそばにいて支えてくれる…そのほうがずっと幸せなことだといっています。
忙しいとつい、思いやりや優しさを忘れそうになりますが、いつもそばにいる人に対して感謝の気持ちを持って接するというのはとても大切なことですね。
そして、曲はラストパートに入っていきます。
言葉だけで表現するのはとても難しいくらい、感謝の気持ちでいっぱいだ…そんな大きな感謝を表しています。
そして「ありがとう」という歌詞で、歌が締めくくられます。
おわりに
「小さな掌」は、聴く人の心をほっこりさせてくれる素敵な感謝ソングですね!
感謝の気持ちを伝えたい時に相手へこの曲を聴かせたり歌ってあげたりすると、とても喜ばれそうです。
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