思いを声にすれば 誰かが傷つけようとする
その心は君と僕が どうなる為にあるの?
出典: Shout/作詞:内澤崇仁 作曲:内澤崇仁
自分の意志を示せば否定する声が必ずあるもの。
自分にとっての正解は、他の立場から見れば全く違っていたりします。
だからと言ってそれを否定することに何の意味があるのでしょう。
ある種人間の習性とも言えるこうした部分に疑問を投げかけていますね。
すれ違う人と人の流れ
大事なものが目には映せない
心が溢れて涙が出ます
息が詰まるよ 息が詰まるよ
出典: Shout/作詞:内澤崇仁 作曲:内澤崇仁
それぞれに違う価値観というのは目に映らないから難しいもの。
自分の思ったことが認められないことの苦しさが痛ましい言葉で表現されています。
大切なのは自分の気持ち
光を求め叫んだ方へ
正しさ祈るより今を見てよ
命を削って望んだ方へ
終わらない痛みと
今 君の声を聞かせて
出典: Shout/作詞:内澤崇仁 作曲:内澤崇仁
それでも自分の思う方へ進むべきだと歌われるのがこの部分。
他人から認められることを祈るのではなく自分の気持ちに正直にと、力強く語り掛けます。
印象的なのは、この先もその苦しみが続いていくと言っていること。
その想いが報われるなんて奇麗事は言わない。
苦しみを理解しているからこそ、背中を押す言葉も説得力を持つのではないでしょうか。
本当の優しさとは
本当の優しさが
誰かを傷つけようとする
本当に強い僕ならば
君を守る為に弱くなれるのに
出典: Shout/作詞:内澤崇仁 作曲:内澤崇仁
自分を良く見せるための優しさというのは、誰しも大なり小なり持っているものでしょう。
それは果たして本当の優しさでしょうか。
本当に優しい人というのは、自分が悪く言われることを厭わない強さを持っているものです。
守りたい人が側にいるのに
この手は君を温められない
「頑張れ」って言葉がナイフに変わるよ
どうすればいいの? どうすればいいの?
出典: Shout/作詞:内澤崇仁 作曲:内澤崇仁
もう頑張っている人に「頑張れ」ということに意味はありません。
それは自分が「応援している」ということを示したいだけの言葉ではないでしょうか。
奇麗な言葉だけを並べられることは、当事者からすれば薄っぺらく感じてしまうことがあります。
そんなときに掛ける言葉が見つからないという心理がここでは描かれていますね。
心からの言葉を
光を求め選んだ方へ
正しさ祈るより今を見てよ
命を削って望んだ方へ
止まらない叫びが
今 君に聞こえているだろ
出典: Shout/作詞:内澤崇仁 作曲:内澤崇仁
1番とほとんど同じ内容ですが、ここまでの流れで意味がまた変わってきますね。
見せかけの優しさで着飾った言葉は本当の優しさではないのです。
例え自分が嫌われたとしても、心からの言葉に従うべきだとこの部分からは伝わってきます。
この曲の歌詞は決して明るい内容ではありません。
ここまで見てきたように、世の中には納得のいかないことも、分かり合えない人もたくさんいます。
それでもどうか自分の意志を曲げないでほしいという想いが、この歌詞に込められたメッセージなのですね。
作品に共鳴して別の作品が生まれていく
今回はandropの「Shout」を紹介しました。
彼らのタイアップ作品に向き合う真剣な姿勢が表れたようなこの曲。
作品に共鳴して別の作品が生まれていくことの熱量が伝わったのではないでしょうか。
タイアップと言えば、エンディング作家と名高いスネオヘアーの記事もいかがですか?
これらからも、タイアップの奥深さを存分に感じていただけるはずです!