1stフルアルバム「relight」より

【Bright Siren/androp】歌詞を解説!夜のサイレンとは?悲しい失恋ストーリー!の画像

2011年9月21日、andropの1stフルアルバム「relight」がリリースされました。

バンド初のフルアルバムですが、ミニアルバムと合わせると通算4枚目のこのアルバム。

この頃のandropのアルバムタイトルは、バンド名から取ったアルファベットを頭文字にして付けられていました。

4枚目のこの作品はandropの「r」から。

この試みからも見て取れるように、彼らはバンド名に特別なこだわりを持っているようです。

以下はヴォーカルの内澤が語ったものになります。

「自分たちの音楽が、聴く人にとって生活の中で寄り添うような音楽であってほしいと思っていたので、寄り添うという意味で〈and〉を入れました。そして、感情的な物を入れたいなという気持ちもあったので、喜怒哀楽を意味するもので、涙は形の無いものだけど、どの感情でも出てくるものだと思ったので、〈and〉と付随するものだと思い〈drop〉にしました。」

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/Androp

聴く人の生活の中に自分たちの音楽があってほしいという想いは、アーティストならみんなが持っているものです。

andropが特徴的なのは、感情的なものを入れたくないというところ。

自分たちの感情を伝えるのではなく、聴く人の感情に寄り添った音楽を届けたいということでしょう。

聴き手に対する、音を通しての思いやりのようなものが垣間見えるバンド名になっていますね。

バンドのそういった意志に呼応するかのような「relight」のテーマは「人々の心に、希望の光を灯す」というもの。

そして今回紹介するのはアルバムの収録曲「Bright Siren」です。

この曲からも、バンドの「思いやり、優しさ」のようなものが感じられるのではないでしょうか。

数々の受賞歴を誇る1曲「Bright Siren」

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「Bright Siren」は楽曲に関連したものが数々の賞を受けていることで話題になった1曲です。

その一つはMVです。

この曲のMVはアジア最大の国際広告賞「ADFEST2012」で3つのメダルを獲得。

同じ「relight」収録の「Bell」のものと合わせると合計で7つも受賞するという異例の記録を残しています。

また、2012年「SPACE SHOWER MUSIC VIDEO AWARDS」特別賞も受賞。

ここまででも、一体どれだけ記録を残せば気が済むんだといった印象です。

オリジナルビデオが作れる特設サイトも

まだまだこの曲の快進撃は止まりません。

なんとリリースに伴って開設された特設サイトまでもが賞を受けます。

その賞とは、世界的権威を誇るWEBデザインアワード「The Favourite Website Awards」の「Site of the Day」。

このサイトで特徴的なのは、MVの演出の一部を使ったオリジナルビデオが制作出来るという点です。

アーティストの作品に紐づいたもので自分だけのものが作れるという特別感が、この賞をもたらしたのではないでしょうか。

作った映像はSNSでもシェア出来る仕組みになっているので、興味がある方は一度お試しを!

それにしても目を見張るような受賞歴ですね。

やはり良曲には腕利きのクリエイターが集まるということでしょうか。

androp music video 「Bright Siren」。カメラ250台によるストロボアニメーション・ミュージックビデオ。Strobo-animation music video, created by 250 cameras.

巨匠3人がタッグを組んだMV

ということで、早速MVをご覧いただきましょう。

制作にあたったディレクターは川村真司、清水幹太、長添雅嗣の3人。

いずれも多くの受賞歴を誇る、巨匠と呼ぶに相応しい面々です。

3人をその気にさせた「Bright Siren」という曲の凄さが垣間見えますね。

この映像の凄いところは、CGを一切使っていないというところ。

映し出される光の文字や模様は、全て実際のカメラのストロボを利用したものになっています。

綿密にプログラミングされた250台のカメラが表現する様子は圧巻。

アイディアの斬新さもそうですが、相当な労力の元撮影されたことが想像できますね。

躍動感溢れるメンバーの姿

ストロボを使った演出ももちろん、忘れちゃいけない主役はバンドのメンバーです。

光の中浮かび上がる彼らのシルエットはなんともミステリアス。

また、後半のスローモーションで映される部分はメンバーのかっこよさがさらに際立ちます。

写真と動画の間の演出といったイメージでしょうか。

スローだからこそ捉えられる躍動感が表現されていますね。

楽曲を考察