「メランコリック」
『メランコリック』ってどういう意味?
ボカロを用いて楽曲制作をしているJunkyによる4作目の楽曲「メランコリック」。
彼の代表曲ともいわれるその楽曲の歌詞は、思春期の女の子の心情を描いたものでした。
「メランコリック」とは、英語では「melancholic」と表記される言葉です。
意味としては、日本語でいうと「憂鬱」な様子。
タイトルはどこか影を感じる言葉ですが、実際に楽曲を聴いて感じるのはポップで明るい世界観です。
なぜ、Junkyは「メランコリック」というタイトルを付けたのでしょうか。
今回の記事では、その歌詞の意味を解釈していきます。
MVはこちら
こちらは、Chihoによって作られたMVです。
Junkyが考えた楽曲の世界観を、分かりやすくビジュアルで表現したものとなっています。
まだご覧になっていない方はこちらをご覧になってからだと楽曲をより理解できることでしょう。
それでは早速、冒頭から歌詞の意味を解説していきます。
「メランコリック」1番
恋の始まり
全然つかめないきみのこと
全然しらないうちに
ココロ奪われるなんてこと
あるはずないでしょ
出典: メランコリック/作詞:Junky 作曲:Junky
この楽曲の冒頭4行の歌詞です。
ここから既にこの女の子が誰かに対して、恋をしている。
しかし、それを認めたくないという気持ちが、3行目以降に表れています。
頻繁に会うあの人のことが、いつの間にか気になって仕方がなくなってしまった。
確かに恋をしているけれど、認めたくない。
そんな女の子の気持ちがここから感じられる表現です。
憂鬱が表すもの
それは無愛想な笑顔だったり
それは日曜日の日暮れだったり
それはテスト∞(ばっか)の期間だったり
それはきみとゆう名のメランコリンニスト。
出典: メランコリック/作詞:Junky 作曲:Junky
ここで上げられているのは、どれも憂鬱を意味する出来事なのでしょう。
1行目からは、感情の込もっていない笑顔を想像できます。
そんな笑顔を見ると、自分が信用されていないのではないかと思い、憂鬱を感じているのでしょう。
2行目は、もうすぐ休日が終わってしまい、平日が始まってしまうことへの憂鬱が感じられる表現です。
また、3行目は「勉強をしなければならない」というプレッシャーに対しての憂鬱。
学生のテスト期間は、毎日テストとの戦いで、勉強をすることが義務になります。
他のことが何もできないことに対しても、憂鬱を感じているのでしょう。
4行目の「きみ」というのは主人公が気になっている相手のこと。
ここでは、彼もその憂鬱の一部であることをいっているのではないでしょうか。
彼のことを考えると、『メランコリック』な気持ちになってしまう。
それは恋をしていることによって、彼の一挙手一投足が気になってしまうからではないでしょうか。
誰かと話していたり、何を考えているかを思うだけで、心がかき乱されてしまう。
そんな主人公の心情が描かれている歌詞パートです。
思いこみが尻込みさせる
自分の気持ちを誤魔化す
手当たり次第強気でぶつかっても
なんにも手には残らないって思い込んでる
出典: メランコリック/作詞:Junky 作曲:Junky