そんな気になる彼に対して、アタックすることは意味を成さない。
そうやって想像して、尻込みをしているのではないでしょうか。
そのせいで、上手く物事が進まずにいる。
本当は、強気にアプローチをしたいという気持ちもあるのでしょう。
しかしそんな風にできないからこそ、思い込むことで自分の気持ちを誤魔化しているのかもしれません。
もっと素直になりたい
ちょっとぐらいの勇気にだって
ちっちゃくなって塞ぎこんでる
わたしだから
出典: メランコリック/作詞:Junky 作曲:Junky
少し話しかけるということさえ、主人公にはたくさんの勇気が必要なのです。
彼女はそんな自分を自虐的に捉えているのでしょう。
本当はもっと素直になりたい。
けれど、目の前を彼が通り過ぎても、知らんぷりをしてしまうような自分。
そんな自分という存在に対して嫌気が差しているのかもしれません。
恋に慣れていない思春期の女の子の気持ちが伝わってくる表現です。
気づいて欲しい気持ち
頭から離れない笑顔
全然気づかないきみなんて
全然知らない×知らないもん
「ねぇねぇ」じゃないわ この笑顔
また眠れないでしょ
出典: メランコリック/作詞:Junky 作曲:Junky
彼に対して、どうにかアプローチしようとする主人公。
勇気を出して話しかけたり、自分の好意を彼に対してわざと垣間見せてみる。
しかし、そんなことにも「きみ」は気付いてくれません。
それに対して、少しいじけてみせています。
ようやく言葉にした思いさえ、彼にスルーされてしまう。
自分の好意に気づいてもらえないことに悲しみと怒りを感じているのでしょう。
それでも、彼のことを嫌いになれない。
ふと見せた彼の笑顔に、彼女は心を奪われているようです。
彼のことが気になって仕方がない様子が伝わってきます。
その時の笑顔を思い出して、眠れない彼女。
主人公がどんどんと恋に溺れていっている様子がここに表れています。
うまくいけばいいのに、なかなか思うようにいかない。
そのことが彼女の憂鬱をさらに深くしているのでしょう。
しかし、そんな憂鬱さえ、彼女はどこか楽しんでいるような雰囲気が感じられます。
自分の嫌いな部分
明日も おんなじ わたしが いるのかな
無愛想で無口なままの カワいくないヤツ
出典: メランコリック/作詞:Junky 作曲:Junky
この2行では主人公が自分の嫌な部分を言葉にしています。
それが表れているのが2行目。
彼に対してアプローチしたいにも関わらず、引っ込み思案な彼女は上手く言葉にできない。
笑顔で話しかけることができず、悩んでいるのでしょう。
もっと素直になりたいのになれない。
そのジレンマがよく表れているパートです。
また、どうにか変わりたいと思っていることが1行目から感じられます。
彼女は、毎日もっと前向きに変わりたいと思っているのでしょう。
主人公の健気さが感じられます。
意識するようになったきっかけ
素直になりたい
あの夢にきみが出てきたときから
素直じゃないの だって
出典: メランコリック/作詞:Junky 作曲:Junky
ここでは、この恋のきっかけを表しているのでしょう。
今まではなんとも思っていなかった異性。
しかし、いつの間にか彼のことを意識するようになってしまった。
そのきっかけは、なんと夢に彼が出てきたこと。
それまで気にしたこともなかった彼に対して、彼女は想いを募らせていきます。
きっと無意識ではずっと彼のことを気にしていたのでしょう。
それがある瞬間にふと、意識の中に出てきた。
実は主人公は自分で気づいていないだけで、以前から好きだったのかもしれません。
気持ちの高ぶり
全然つかめないきみのこと
全然しらないうちに
こころ奪おうとしてたのは
わたしのほうだもん×××
出典: メランコリック/作詞:Junky 作曲:Junky