多彩な音楽を紡ぎ出す4人組
2019年1月13日。
2017年の12月から活動を休止していたflumpoolが、地元である大阪で突如ストリートライブを開催しました。
そのライブの中で、活動再開を宣言。
大阪の空に幸福と歓声が響き渡りました。
ボーカルである山村隆太の「機能性発声障害」の発症によって活動休止を余儀なくされた彼ら。
それを乗り越えて届けられた声はとても伸びやかで、歌えることの喜びを噛み締めているかのようでした。
2008年のメジャーデビュー以降、数々の名曲を送り出してきたflumpool。
この記事ではその中から、選りすぐりの10曲を紹介していきます。
10位:星に願いを
星のような煌めきに満ちたサウンド
メジャー1枚目のシングル「星に願いを」(2009)。
リリース当時、CMや音楽番組でもよく流れていたので聴いたことがある方も多いのではないでしょうか。
煌めく星空に向かって走り出すかのような、疾走感に溢れるイントロ。
洗礼された爽快なメロディが、高揚感を伴って鳴り響きます。
リリースから10年以上経った今でも色褪せることなく、“キャッチー”という言葉では足りないほど、グッと心を掴まれます。
星に込めた願い
逢いたくて
この広い 暗い 空の下 今もしもひとりなら
なにひとつキミを包むモノも無いとしたら
逢いにゆこう
もう二度と眼をそらさない 悦びも痛みも
どんな顔も腕のなかで観ていたい
出典: 星に願いを/作詞:山村隆太 作曲:阪井一生
君がいかに大きな存在であったか、離れてから気づくことができたと歌っています。
叶うのならば、もう一度君に会いたいという切実な願い。
もう君に淋しい思いはさせない、どんな景色も2人で共有したいという決死の思いがひしひしと伝わってきます。
9位:花になれ
メジャーデビュー曲!
flumpoolのメジャーデビュー曲「花になれ」(2008)。
彼らはCDではなく、配信限定シングルでメジャーデビューを果たしました。
ストリングスとバンドサウンドが調和した壮麗なサウンド。
全編を通してどこか緊張感が漂い、何かを掴もうと手探るようなもどかしさが伝わってきます。
いつか花開くことを信じて
実はこの曲、メンバーではなくプロデューサーである百田留衣が作詞作曲をしています。
かといって当時の彼らが曲を作れなかったわけではありません。
インディーズ時代はオリジナル曲をずっと演奏していました。
それにも関わらず、オリジナル曲でデビューを飾ることができなかったのです。
その心中は非常に複雑だったのではないでしょうか。
当時のことを山村は以下のインタビューで振り返っています。
flumpoolが明かす、華々しいデビューの裏で抱えていた「挫折感」 - インタビュー : CINRA.NET
ヒット曲を連発し『紅白』に連続出場するも、緊張状態が続いていた現実を語る
この曲の肝となるのは以下の歌詞です。