2005年版では「I」という表現で誰かひとりに向けて歌われています。
2017年はこの「I」を「We」に変えていることから…
おそらくファンや多くの人に向けて歌ったのではないでしょうか。
2017年はthe GazettE結成15周年の節目の年です。
そんな彼らにとって重要な年に再録した「Cassis」には「感謝の気持ち」が込められている様に感じました。
「Cassis」のPVをチェック!
撮影場所はオーストリア!
結成から3年。
この「Cassis」という曲からthe GazettEの名前が広がりはじめました。
それまではまだまだ無名のバンドだったわけです。
そんなthe GazettEが「Cassis」のPVをオーストリアで撮影されました。
無名に近いバンドが海外でPV撮影というのはなかなかの決断だったでしょう。
しかし、とても雰囲気が出ていますよね。
これは日本での撮影では出せない雰囲気であるのは間違いありません。
PV途中で映るお城は魔女狩りで有名なお城だそうですが…
そんな曰くつきとも取れる場所を選んでいるのことに「彼ららしさ」を感じます。
それにして彼ら、とても若いですね。あどけなさすらも感じます。
2005年版の「Cassis」の歌詞を解説!
誰しもが経験する「痛み」
ずっと繰り返してた
ずっと悲しませてばかりだった
きっとあなたさえも傷付けて
僕は動けぬまま
出典: Cassis/作詞:流鬼. 作曲:大日本異端芸者の皆様
人は誰かと関わりを持ちお互いを知る過程の中で心を傷つけたり、傷つけられたりします。
そうして「痛み」がわかる大人へと成長してゆけるのです。
しかし、本当に心から大切な人が出来た時、その「傷」が恐怖へと変わる。
大切な人を傷つけたくないから一歩踏み出せない。
そんな気持ちがこの歌詞から伝わってきますね。
親や友達、例え傷つけてしまってもお互いをわかりあえていたら離れる事はありません。
しかし知り合って月日が経たない好きな相手に対しては一度傷つけたら戻らないかもしれません。
そんな恐怖を誰でも一度は感じた事がるのではないでしょうか。
あなたに触れる事が
何故 こんなに苦しいのですか?
きっと 同じ事を繰り返しあなたを
失ってしまうのが怖かったから
出典: Cassis/作詞:流鬼. 作曲:大日本異端芸者の皆様
誰かに嫌われるということはとても勇気がいることです。
それが大切な人であればなおさらのこと。
場合によっては何日も立ち直れないこともあります。
過去に何度も大切な相手が自分のせいで自分から離れていってしまった事があるのでしょう。
そんな辛い思いをしたくない。
そして相手にさせたくない。
だから触れるのが怖いのではないでしょうか。
自分を信じる事ができていないのですね。
しかしそれだけ大切な相手という事が伝わって来ました。
踏み出せない自分をつつみ込んでくれた
寄り添う事で拭おうとした
忘れ切れなかった日を
あなたは何も聞かずに
この手を握ってくれたね
出典: Cassis/作詞:流鬼. 作曲:大日本異端芸者の皆様
過去の苦い経験からなかなか踏み出せない自分。
そんな自分の気持ちに相手が気付き、相手から近づいてきてくれた。
その様なイメージがこの歌詞から見えてきます。
今まで何人も大切な人を傷つけ失い臆病になっている自分。
そんな今までの事をすべてつつみ込んでくれる人に出会えた瞬間ですね。
「永遠の愛を誓う」大切な人に送りたいメッセージ
明日あなたの気持ちが離れても
きっと変わらず愛している
明日あなたに僕が見えなくても
きっと変わらず愛している。
出典: Cassis/作詞:流鬼. 作曲:大日本異端芸者の皆様
ここの歌詞は大切な人に目の前で歌われたと想像して聞いてみてください。
こんな愛してくれるなんて!と感動してしまいます。
相手の気持ちが無くなっても自分は好きでいるよ。
相手がもしいなくなってもずっと好きでいるよ。
ちょっと軽い表現になってしまいますが、そんな強い気持ちを感じられる歌詞です。
結婚式の時にでも歌われたら号泣ものです。