風にゆれる白いカーテン
腹をすかせた子どもたち
願いを込めて帆を広げ
長い長い旅をする
出典: 群青/作詞:神山羊 作曲:神山羊
ここからBメロパートに入っていきます。
1〜2行目で表されているのは、船上の様子です。
青と対比するように出てくる白という色によって、鮮やかさを増す歌詞の世界。
3行目での「願い」という言葉には、彼が船を進ませる理由があることを私たちに教えます。
長い船旅になったとしても、歌詞の主人公にはそうする目的があるのです。
4行目の歌詞によって、ここまでの歌詞が人生を船旅に例えていることが分かります。
サビ(1番)
今は誰も知らない
世界のどこかで
悲しみに触れたなら
空の彼方へ
雲の切れ間に覗いた
光は微かに笑っていた
あなたとまたどこかで
出典: 群青/作詞:神山羊 作曲:神山羊
ここからサビになります。
1〜3行目で描かれているのは、誰かの悲しみです。
誰にも気付かれず、独りで悲しんでいる誰か。
主人公は、そんな人を想像して歌っているのでしょう。
そして4行目ではそこから視線が遠く離れ、空を見ている彼。
3行目までとは一転して、その世界観が広がりを見せているのが分かります。
5〜6行目では、誰かの悲しみと対比するかのように登場する光という言葉。
直前の5行目「雲の〜」という部分から、この光は太陽を表しているということが分かります。
長い船旅の中で、雲の間から顔を出す太陽の光。
そして7行目「あなたと〜」で、誰かと再会を誓っている主人公。
これも恐らく、直前の太陽のことを指しているのでしょう。
誰かの悲しみを励ますように輝く太陽。
雲にまた隠されてしまっても、いつかまた雲は途切れます。
彼は、青空に輝く太陽の光を希望に見立てているのです。
悲しみの中でも、希望の光がある。
そのことを信じることで、人は辛くても前進していけます。
2番
がむしゃらに泳いでいる(Aメロ)
あてもないまま
気の向くままでいいから
細い糸を頼って
ただ泳いでいた
出典: 群青/作詞:神山羊 作曲:神山羊
ここから2番のAメロパートとなります。
ここでは、主人公自身の今までの境遇について描かれているのです。
1〜2行目では、彼に何か目標がある訳ではないことが表されているのでしょう。
そんな中でも3行目「細い〜」とあるように、小さな道標を頼りに進む彼。
目の前にあることをただがむしゃらにこなしてきたのでしょう。
霧が晴れる(Bメロ)
霧が晴れるころ目を開く
はぐれないように手を伸ばせ
もう二度と帰らない道を
照らし進めその先へ
出典: 群青/作詞:神山羊 作曲:神山羊
2番のBメロパートです。
がむしゃらに進む主人公。
そんな中、突然に霧が晴れ彼の視界が開けました。
ここでは、彼にとっての目標が見つかった事を表しているのでしょう。
険しい道のりで、追いつけなくなってしまいそうなほどの目標。
それに向かって、一直線に向かうことを歌っています。
サビ(2番)
今は誰も知らない
世界のどこかで
よろこびを失くしたら
どうか思い出して
夜の隙間にこぼれた
言葉が今でも
隠していた答えと
明日のこと
出典: 群青/作詞:神山羊 作曲:神山羊
ここから2番のサビパートとなります。
1番では悲しみを軸としていたサビの歌詞。
2番では、喜びの喪失を軸とした歌詞となっています。
そして、喜びを失った際には、ある事を思い出すように訴えかける主人公。
それは5行目以降に書かれているのです。
5行目、1番のサビでは「雲の〜」と書かれていた部分は、2番では「夜の〜」となっています。
1番では青空をイメージしていたのでしょう。
2番では、一転して夜をイメージした歌詞となっています。
そして、6行目〜8行目。
ここで表されているのは、ある言葉に隠された意味と、明日という未来のことです。
それらを思い出す事で、喜びを取り戻すことができるといっています。
抽象的な表現のため、はっきりとした答えを出しづらい部分です。
ここで彼が伝えたいのは、一体何なのでしょうか。
それは、過去の言葉が支えとなることと、未来について考えること。
この2つではないかと考えました。
喜びを無くしても、過去に他者から貰った言葉の中に取り戻すヒントが隠されているのです。
他にも、明日のことを考えることで喜びを取り戻すことができるかもしれない。
そういったことをここで彼は伝えているのでしょう。