高橋優さんがドラマ主題歌を担当
高橋優さんはインディーズ時代から、「こどものうた」「駱駝」などの名曲を持っています。こうした楽曲は、今でもファンの間で高い人気を誇っていますよ。
「素晴らしき日常」で、2010年にメジャーデビューを果たした高橋優さんは「誰がために鐘は鳴る」や「陽はまた昇る」「太陽と花」など、多くのドラマや映画主題歌を担当しています。
どの曲も、ドラマの世界観に合っていて素晴らしいです。最近では、同じ事務所の三浦春馬さんが主演を務めた「オトナ高校」に「ルポルタージュ」が起用されて話題となりました。
このところ少なかった社会風刺の効いた歌詞が印象的でかっこよかったですね。
2ndシングル「ほんとのきもち」
「ほんとのきもち」は、メジャーデビュー2枚目のシングルです。「素晴らしき日常」同様、2010年にリリースされました。
ドラマ主題歌を作るにあたって
デビュー間もない頃ですし、自身の楽曲がドラマ主題歌に選ばれると言うことは、とてもうれしい反面、失敗できないというプレッシャーもありますよね。
「Q10」の主題歌ということもあり、楽曲制作はなかり難航したようです。
初めに作った曲は「ほんとのきもち」とは別の曲で、ドラマのことを考えて真面目に作ったそうです。
「ほんとのきもち」は後から作った曲
しかし、プロデューサーの箭内道彦さんから、1度ドラマから離れて、フラットな気持ちで作ってみてほしいと言われたそうです。
最初に作った曲は2か月かけてきっちり作り込んだもので、好感触だったようですが、フラットな気持ちでと言われて作った「ほんとのきもち」が主題歌に選ばれたわけですね。
主題歌というのは、その作品に合わせることも大切ですが、寄りすぎてもアーティストの色が出ないので難しいです。
ドラマのために作った曲よりも、素直な気持ちで作った曲が選ばれたのには、そうしたこともあるんでしょう。
より「高橋優」が出ていて魅力的だったのが「ほんとのきもち」なのかも知れませんね。
「本音」が歌われた歌詞に注目
階段の片隅に座りうずくまるあの人に何があったんだろう?一体何を見て来たんだろう?
人混みの中で睨み合う男女の間に何が起こったの?一体どんな事情があったんだろう?
出典: ほんとのきもち/作詞:高橋優 作曲:高橋優
酔っ払いなのかそうでないのか分かりませんが、階段の片隅でうずくまっている人、たまにいますよね。普通なら遠巻きにしたり、あまり気を留めない人に対して、優さんは目を向けています。
また、街でたまに遭遇する男女のケンカ。見ていて気持ちのよいものではありませんが、そこにどんな事情があるのか、やはり耳を傾けているような歌詞です。
いつか僕を呼び出した先生が怒鳴ってたその真意はどんなだったろう?一体僕は何をしたんだろう?
目の前で満面の笑みを浮かべて握手してるこの人は誰だろう?僕は今どこで何をしてんだろう?
出典: ほんとのきもち/作詞:高橋優 作曲:高橋優
話は高校時代にさかのぼります。先生に怒鳴られた記憶・・・でも一体何で怒られたのか分からない。あの時の先生の気持ちや、自分のことに思いを馳せていますね。
ことの真相は何も分かってるようで分からない それでもどうにか生きていかなくちゃならない
知ったかぶりなんて出来ない でも知りたいこともあまりない
ただ一つ確かなのは僕の気持ち「君が好き」
出典: ほんとのきもち/作詞:高橋優 作曲:高橋優
サビでは、結局のところ、真相は分からないと歌っています。分からないままで生きていかなくてはならない不安や、知ったかぶりしたくないけれど知りたいことも少ないという矛盾。
なんとなくけだるい空気感がありながら、それでも「君が好き」ということだけは確かだと、自分に言い聞かせているようです。
いつか食べたパスタの上にのっかってた具材は何だったんだろう?一体僕は何を食べたんだろう?
いつからか続いてる戦争の果てにどんなことが待っているんだろう?そして僕に何が出来るんだろう?
出典: ほんとのきもち/作詞:高橋優 作曲:高橋優