どん底の人生を歩む主人公

人類が突如、「巨人」と呼ばれる大型生命体と戦うことを余儀なくされる「進撃の巨人」

1、2、3と続いてきたアニメシリーズも、今回の「The Final Season」で終わりを迎えました。

物語が終盤に差し掛かるにつれ、波打つように激動するストーリーは、時に涙するほど心を打つ場面も。

そんな「進撃の巨人」の世界観とマッチするのが、この「僕の戦争」なのです。

神聖かまってちゃんのボーカル・の子さんは、曲を作る際に「進撃の巨人」に寄せることはしなかったそう。

にも関わらず両者がリンクしているのは、の子さんの脳内と進撃の巨人の世界観が似ているからなのでしょう。

原作ファンにとっても、そうでない人にとっても、強く印象に残る楽曲であることは間違いありません。

ある日突然、新たな人生が始まる

神聖かまってちゃん【僕の戦争】歌詞和訳&意味考察!今だけ泣いていい理由は?夕焼けこやけが逆さまとはの画像

Let's start a new life from the darkness
Until the light reveals the end
Fear,hatred,sorrow,desperation
Even you look miserable
Look down from above
I feel awful

出典: 僕の戦争/作詞:の子 作曲:の子

何やら暗い雰囲気を感じる1番の歌詞

こちらを和訳すると、以下のように読み取れます。

真っ暗闇のような毎日から一転、新しい人生の始まりだ
光が終わりの時を告げるまで
恐怖も、憎しみも、悲しみも、絶望も、
それがどんなに惨めに見えようとも、見下ろしたままでは吐き気がする

出典: 僕の戦争/作詞:の子 作曲:の子

まるでそこには絶望しかないかのように、暗く惨めな毎日を送っている主人公。

しかしそんな日々も今日で終わり、新たな人生が始まるのです。

それは、外の世界が劇的に変わったわけではなく、主人公の心に灯った光のおかげでした。

この光が消えるその時まで、この新たな人生は続いていくのです。

これまでありとあらゆる苦痛を受け、さまざまな負の感情を抱いてきました。

自分が感じるのは嫌だけれど、他人に与えるのも嫌な気持ち。

主人公は、自分が助かるために他者をさげすむのは嫌だと感じています。

このシーンは、「進撃の巨人」の中で戦う登場人物たちのようにも感じられます。

生きるために戦わなければならない世界ではあるけれど、他人を傷つけるのも耐えられない……。

苦渋の決断を繰り返して生きるのは、大人も子供も変わりません。

また、私たちの生活にも当てはまるこのシーン。

嫌なことが続き、どうしようもない苦しみの中でも、何とか立ち上がろうとする強さが感じられます。

戦い続けてきた主人公の「最後の戦い」とは

神聖かまってちゃん【僕の戦争】歌詞和訳&意味考察!今だけ泣いていい理由は?夕焼けこやけが逆さまとはの画像

The time has come
Let's all go home
Sinister faces, growing curses
This is my last war

出典: 僕の戦争/作詞:の子 作曲:の子

何かを決意した主人公は、一体どんな想いでいるのでしょうか。

こちらも和訳してみましょう。

もう家に帰る時間だよ
闇に落ちたような表情の元には、呪いの種が育っていくようだ
そう、これは私にとって最後の戦いになる

出典: 僕の戦争/作詞:の子 作曲:の子

状況を変えるべく、「最後の戦い」に挑む様子の主人公。

「家に帰る時間」という言葉から、主人公はまだ若い人物、あるいは学生であることがわかります。

たくさんの苦痛を経験し、心が沈んでしまった主人公が笑顔を浮かべることはありません。

その表情に呼応するように、呪いのような感情がふつふつと湧き上がってきます。

天使と悪魔、相反する2つの存在

天使が企てる計画

Angels playing disguised with devil's faces
Children cling to their coins squeezing out their wisdom
Angels planning disguised with devil's face
Children cling on to their very last coins

出典: 僕の戦争/作詞:の子 作曲:の子

サビに差し掛かると、不気味にも感じられるコーラスが心をかき立ててくるようです。

この部分はどのような意味になるのでしょうか。