サビ部分に突入すると、一気にシーンが変わります。
さまざまな苦労を乗り越えて大人になった松本人志さん。
そして、時はクリスマスです。
クリスマスのご馳走といえば七面鳥ですね。
大人になって裕福な暮らしを出来るようになったからこそ食べられる七面鳥。
でも長いこと貧乏な暮らしをしてきたから、豪華なご馳走を目の前にするのは照れるのでしょう。
そこで、ふと子供時代に体験したチキンライスの思い出が蘇ります。
自分は豪華なご馳走よりも、チキンライスの方が気兼ねなく食べられる。
そんな素直な感情を述べたところで1番の歌詞が終わります。
大人になって暮らしが豊かになってもこのような気持ちを忘れない松本人志さん。
だからこそ今でも、多くの人に愛される芸人として活躍しているのでしょうね。
2番の歌詞
貧乏という現実を笑いに変えていた
貧乏って何?って考える
へこんだとこへこんだ分だけ笑いで
満たすしかなかったあのころ
出典: チキンライス/作詞:松本人志 作曲:槇原敬之
貧乏だから不幸とは限りません。
確かに、貧乏だと制限されることも多いでしょう。
しかし、そんな環境だからこそ得られるものや学ぶこともあるのです。
松本人志さんの場合は、貧乏という現実を笑いに変えて明るく過ごすようにしていました。
ネガティブなこともポジティブなことに変換していたのです。
そんな子供時代を過ごしたからこそ、今の松本人志さんがいるのかもしれませんね。
貧乏時代の話をウザく思う人たちもいた
昔話を語り出すと決まって
貧乏自慢ですかと言う顔するやつ
でもあれだけ貧乏だったんだ
せめて自慢ぐらいさせてくれ!
出典: チキンライス/作詞:松本人志 作曲:槇原敬之
貧乏話を笑いのネタとして話していた松本人志さん。
中にはそれを聞いて「貧乏自慢ですか?」という嫌味な人もいたのでしょう。
でも、そんな貧乏経験があったからこそ笑いの技術を磨くことができたんです。
本当に苦労して、その中で貴重なことをたくさん学んだのです。
松本人志さんにとって「貧乏していた子供時代」というのは、きっと濃厚で大切な時間だったのではないでしょうか。
だからこそ、せめて自慢ぐらいさせてくれ!と歌っているのでしょう。
芸人さんらしさを感じさせる歌詞
最後は笑いに変えるから
今の子供に嫌がられるかな?
(※くりかえし)
出典: チキンライス/作詞:松本人志 作曲:槇原敬之
一見ウザく思えるような話も、最後は面白いオチをつけて話すから聞いてくれ。
そんな芸人さんらしさを感じる歌詞が素敵ですね。
でも、裕福な時代に育った今の子供たちにその笑いが伝わるかな?嫌がられないかな?と思っているのでしょう。
ラストスパートにかけての歌詞
大人になってからは何でも注文できるようになった
今ならなんだって注文できる
親の顔色を気にしてチキンライス
頼む事なんて今はしなくても良い
好きなものなんでもたのめるさ
出典: チキンライス/作詞:松本人志 作曲:槇原敬之
売れっ子になった今。
お金だって十分に稼いでいるから我慢せずに好きなものを注文できるようになりました。
親のことをいちいち気遣う必要だってありません。
貧乏だった子供時代とは生活環境が全く違うことを表していますね。
湯気の向こうに見えたものとは
酸っぱい湯気がたちこめる向こう
見えた笑顔が今も忘れられない
出典: チキンライス/作詞:松本人志 作曲:槇原敬之
テーブルの上に並んでいるのは、自分が注文した好きなメニュー。
そのご馳走から湯気が立ち込めている様子を思い浮かべることができますね。
しかし、裕福になったとしても貧乏だった時に体験した思い出は心に残り続けます。
この歌詞で出てくる「見えた笑顔」とは、子供時代に見た家族の笑顔のことでしょう。
貧乏だったし、たまに外食しても贅沢なものは食べなかった。
そんな制限のある暮らしの中でも、家族みんな笑顔を絶やさずにいることができたのです。
本当の幸せはお金だけでは決まらないということを感じられる歌詞ですね。