「色褪せてゆく記憶
振り返らず僕らはゆこう
今日を祝福するのさ なぜって」
サビの直前の歌詞です。
私たちは忙しく日々を過ごして何かを昔に置き忘れながら生きてゆきます。
前進してゆくためには迷わない気持ちが大事です。
特に地図などを持っているわけではないのに私たちは進むべき道を知っています。
迷いがないならばその道を突き進んでゆくことが大切でしょう。
自分の選択で道を選んだ場合は後悔する必要もないはずです。
生きたい生活を自分で選ぶことができたのですから。
後悔することなく前へ進むことの大切さを噛み締めましょう。
今日の日があるのは何よりも自分の選択による結果だと思えるのならば人生を豊かに生きていられます。
ここまで来られたことに感謝するように日々を祝福してくださいと僕はいうのです。
僕はいつの間にか君の傍で一緒に歩いてくれています。
JQは私たちのために繊細に心を砕いてくれるのです。
何かを変えてみないか
新しい朝が来るから
It's a new dawn
A new day
A new chance for something
Yeah there's only one thing
When nothing is going your way
出典: Look Up/作詞:Jeremy Quartus,Patrick Hartman 作曲:Jeremy Quartus,Patrick Hartman
「新しい朝が明けた
新しい日が始まる
何かをするための新しいチャンスさ
イエー たったひとつのことしかないのさ
君に何も起きないときは」
サビの歌詞になります。
朝焼けに向かって歩いているイメージを持ってください。
もはや暗闇に怯える必要はありません。
今日は昨日できなかったことをするためにある日でしょう。
毎日が挑戦だと思って生きているのならばなおさらです。
「Look Up」という曲はタイトルの通りにどこまでも前向きでしょう。
本当の人生はこのようにうまくいく訳ではありません。
それでも私たちは子どもの頃に比べると大分成長している自分に気付くときがあります。
つまり私たちは概ねきちんと前へ向かって歩いて人生を切り拓いてきたのです。
そして今日をどう生きるのかのヒントもここにあります。
同じように昨日はできなかった新しいことをやってみましょうと僕はいうのです。
何にもすることがないときこそ何かするときだよ。
JQはそんな不思議な言葉を投げかけてくれるのです。
さあ、今日は何をしましょう。
もう少し先を見ていきます。
JQの気楽さが救いになる
It's a new chance
To make a change
There's only one thing yeah
There's only one thing
When I'm feeling down that I say
出典: Look Up/作詞:Jeremy Quartus,Patrick Hartman 作曲:Jeremy Quartus,Patrick Hartman
「新しいチャンスさ
変革を生むためのね
たったひとつのことしかないのさ イエー
たったひとつのことしかないのさ
がっかりしているって僕がいうときには」
君が特にすることのないときほど変化を呼び込むチャンスだとJQは歌います。
人は何でもない日だと思っていても生きている限りは何かをするでしょう。
意識の向かわせ方ひとつでチャンスは広がります。
退屈を紛らわせるためにすることが後の人生を変えてしまうような結果を呼び込むかもしれません。
とにかく手を動かし足を運んで何かをしてみることが大事なのでしょう。
「Look Up」は特に難しい人生哲学を述べている歌詞ではありません。
むしろ物事の向き合い方を楽にしてくれるような処方箋みたいな言葉を羅列するのです。
気に入った言葉がひとつでもあればラッキーでしょう。
JQの人生の関わり方というものは対象から少し距離を置いていてあまり熱くなることがないです。
人生に対してはどこかユーモラスな姿勢すら感じます。
イエー! そんな叫びを合いの手にするような気楽さが滲むのです。
風の歌を聴こう
絶対的な哲学は見当たらない
I don't know 何もかも
Still standing here
答えなんかよりも
今は feel this breeze
ただ身を委ねてみたその後は
It's only a moment just put it a side
出典: Look Up/作詞:Jeremy Quartus,Patrick Hartman 作曲:Jeremy Quartus,Patrick Hartman
「知ったことか 何もかも
まだここに立ち尽くしたままさ
答えなんかよりも
今はこのそよ風を感じている
ただ身を委ねてみたその後は
ほんの一瞬でそいつを脇にやる」
僕は君に様々な助言をしながら、一方で自分も分からないことが多いと打ち明けます。
それは心許ないパートナーでしょうか。
しかしすべてを分かっている人などこの世界にはいません。
僕の素直さは君の心もちょっと軽くさせるでしょう。
僕にはやはり絶対的な哲学のようなものは特にないのです。
それどころか答えを求めることすら放棄するような気楽さがうかがえます。
もっと自然に身を委ねようと僕は歌っているのです。
私たちが頭で考えることは硬すぎて人生には馴染まないことがあります。
それならばいっそもっと気楽に生きようという僕の思いが透けるのです。
「Look Up」は鼻歌を歌っているような軽やかさがあります。
Nulbarichのサウンドの魅力は重すぎないことにあるでしょう。
頑迷な哲学よりも風に聴くことを忘れないでいたい。
無責任な生き方かもしれません。
しかし僕は自分なりに人生を変化させるチャンスを逃さない狡猾さもあるのです。
JQの姿が投影された僕は何とも様々な要素を身体に染み込ませている詩人であります。
Nulbarichでリラックスしよう
I'll make it easy on you baby
好きなだけ思うようにtry
怖がらないでopen your eyes
you've got the strength to carry on oh
出典: Look Up/作詞:Jeremy Quartus,Patrick Hartman 作曲:Jeremy Quartus,Patrick Hartman
「僕は君を楽にさせるよ ベイビー
好きなだけ思うようにやってみよう
怖がらないで君の両目を啓いて
君は続けてゆくだけの力を持っているのさ」
やはり僕は君に肩の力を抜いてリラックスしなよと忠告する存在になります。
思い付いたことは何でもやってみる精神があるので僕は頭でっかちな存在ではなくなるのです。
君と歌われた私たちは両目をそっと開けて未知なる土地の様子を見てみましょう。
視線の先には変化させるべき課題がいっぱい山積みにされているかもしれません。
しかし君ならばやってゆけることを僕は何とものんびりと教えてくれるのです。
僕が請け負うからやってごらんとJQは君を急かします。
その言葉の裏付けがどこにあるのかは分かりません。
それでも僕のいうことを信じてみると何か楽しいことが起こるような気にさせられます。
それがJQという人の何ともいえない魅力なのでしょう。
Nulbarichを聴いてリラックスしてと歌う彼を信じてみてはいかがでしょうか。
何に対しても楽観的なスタンスを崩さずにいられるJQという人は稀有な存在でしょう。