どこにも置き去りにできない ましてや壊すための勇気なんてもっていない
出典: むかいあわせ/作詞:岡野昭仁 作曲:岡野昭仁
壊すことを勇気と表現するのが昭人さんらしいと感じました。そして、優しすぎて、守るために何かを捨てることができない、不器用なアリババにもつながります。
優しいからこそ何も傷つけたくないけれど、その優しさが悲劇を生むこともあったアリババ。そんな中でも優しさを捨てきれず、最後には自分だけの方法で世界を救いました。
さよなら また旅へ出るんだね 後ろを振り向かずに行くんだ
まだ見ぬ素敵な景色がある 信じて進んでみよう
心と心をむかいあわせ そこに生まれるものがあるよ
それを人は愛と呼んでいる ボクにも見せておくれよ きっと
見つけられるから
あなた あなたに出逢いたい
出典: むかいあわせ/作詞:岡野昭仁 作曲:岡野昭仁
「さよなら また旅へ出るんだね 後ろを振り向かずに行くんだ」「まだ見ぬ素敵な景色がある ボクにも見せておくれよ」という歌詞は、旅を続ける2人はぴったりです。
最終巻でも、一件落着したものの、物語は続いていくという終わり方になっていましたから、アラジンとアリババの冒険は続くのでしょう。
2人が生きている限り、世界は変わり続けるのでしょうからね。そんな壮大で温かい物語にぴったりな楽曲だと思いました。大好きな曲です。
また「それを人は愛と呼んでいる」という歌詞は、ずっと友達がほしかったアラジンの気持ちを代弁しているようにも見えます。
アリババたちが住む世界が大好きだと言っていたアラジンは、まさに愛というものをその目で見てみたかったのではないでしょうか。
「瞬く星の下で」の歌詞は?
お待たせしました!それではいよいよ「瞬く星の下で」の歌詞をご紹介します。
見渡す限りの荒野に ひとり立っているんだ そりゃ身震いもするだろう
出典: 瞬く星の下で/作詞:新藤晴一 作曲:新藤晴一
歌い出しのサビメロがとても印象的です。突き抜けるような昭人さんの声が、一気に曲の世界へいざなってくれます。
幼い少女が 夢に見ている 白馬の王子みたいなもの
僕らもどっかで 知らないうちに 期待してしまっていたのかも
不完全なこの世界を 誰かが
描き足してくれるなんてない
出典: 瞬く星の下で/作詞:新藤晴一 作曲:新藤晴一
「白馬の王子」とは、世界を変えてくれる救世主のようなものでしょう。いつの間にか他人任せになってしまう、誰しもあることですよね。
けれど、自分でやらなきゃ何も変わらないということに気付く、教訓めいた歌詞になっています。
信じるという言葉を 君は子供っぽいと笑うかい?
見渡す限りの荒野で 行き先を示すもの
胸に抱いて歩いていこう 世界がわずかに輝く
出典: 瞬く星の下で/作詞:新藤晴一 作曲:新藤晴一
サビ部分では、信じるということをたとえ笑われても、目指すべきものを決めて歩いて行くことで、世界が少し違って見えることを歌っています。
この詩的な表現こそ、晴一さんの真骨頂ですね。
僕の手にある『運命』という名の分厚い本を眺めている
なぜだろう 今は開く時じゃない そこに何が書かれていても
出典: 瞬く星の下で/作詞:新藤晴一 作曲:新藤晴一
運命を知れる状況にあるけれど、今はその時じゃないと感じるのは、自分で自分の運命を切り開きたい願望の表れでもありますよね。
たとえ運命が決められているとしても、そんなものに左右されず、自分で選び取って行きたいという、強い気持ちを感じます。
人は真実か嘘かをことさら知ろうとするけど
それは長い時の中 何度も入れ替わる
今日の涙は明日の笑顔になったらいいけど
出典: 瞬く星の下で/作詞:新藤晴一 作曲:新藤晴一
2番のサビは、まさに晴一さんの哲学が詰まっていると感じました。真実や嘘は、その時々でころころと変わってしまうこともあります。
だからこそ、今は悲しくても明日は笑えるかも知れない。そんな希望でもあるんですよね。晴一さんのこういった考え方はとても素敵だと思います。
白馬には自分が乗る方がいい
大切な君の手をとりずっと高くまで行こう
出典: 瞬く星の下で/作詞:新藤晴一 作曲:新藤晴一
白馬に自分が乗るということは、他人任せを辞めて自分で道を切り開くということです。
大切な人を守るためには、誰かに委ねていてはダメだ。自分で動かなくては、という強い意志が込められているようです。