RHYMESTERの「B-BOYイズム」ってどんな曲?
RHYMESTER参上!
まずは「B-BOYイズム」の作者RHYMESTER(ライムスター)についてちょっと紹介します。
RHYMESTERは1989年に結成された日本を代表するのヒップホップグループ。メンバーは3人。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/RHYMESTER
2MCと1DJというスタイルです。ラップ担当のMCが2人、演奏担当のDJが1人という体制ですね。
ヒップホップをよくわからない方にはこう説明します。
宇多丸(うたまる、本名:佐々木 士郎 1969年5月22日 - )
マイクロフォンNo.1。MC名は桂歌丸及び宇多田ヒカルに由来する。
Mummy-D(マミー・ディー本名:坂間 大介 1970年4月14日 - )
マイクロフォンNo.2。神奈川県横浜市出身。別称は「酔っ払いのライマー」
DJ JIN(ディージェー・ジン、本名:山本 仁 1973年3月24日 - )
ターンテーブルNo.1。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/RHYMESTER
早稲田大学内のソウルミュージック研究会ギャラクシーで宇多丸とMummy-DがRHYMESTERを結成。
アルバム『ウワサの真相』で2001年にメジャーデビューしました。日本のヒップホップの黎明期から活躍したグループとっても過言ではありません。
2人のMCはテレビにも出ていますのでご存知の方もいらっしゃるかも知れません。
元ネタはこれ
「B-BOYイズム」の元ネタを見てきましょう。
まず、「元ネタって何?」という方に簡単に説明しますね。
ヒップホップではバックトラックを作るのにリズムマシーンやシーケンサーなどで音を作るのですが、その音をレコードから拝借することがあります。
例えば、昔の曲の中からベースのフレーズだけを抜き出したり、バスドラの音だけを取り出したり。
その取り出した音をそのまま使ったり、テンポを変えたり、音色を変えたりして自分の曲の一つの要素として取り入れます。
これを元ネタといいます。サンプリングともいいますね。
「B-BOYイズム」の元ネタの2つを上げますね。
- Jimmy Castor Bunch「It's Just Begun」
- Dick Hyman 「Give It Up or Turn It Loose」
まずはJimmy Castor Bunch「It's Just Begun」ですが、この曲のイントロのホーンセクションが「B-BOYイズム」のイントロでも使用。
軽快なホーンセクションがリズムをグイグイと引っ張っていきます。
このホーンのフレーズを繰り返すことで曲にグルーブが生まれているのがわかると思います。
次にDick Hyman 「Give It Up or Turn It Loose」ですがこの曲からはベースラインが使用されれいます。
ファンキーなベースで曲に躍動感を与えているのがわかると思います。
どのように「B-BOYイズム」でサンプリングが使われているか聴いてみると面白いですよ♪
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↓
「B-BOYイズム」の歌詞(リリック)の意味をチェック!
「B-BOYイズム」を深掘り
決して譲れないぜ この美学 ナニモノにも媚びず 己を磨く
素晴しき ロクデナシたちだけに 届く轟く ベースの果てに
見た 揺るぎない 俺の美学 ナニモノにも媚びず 己を磨く
素晴しき ロクデナシたちだけに 届く 轟く ベースの如く
出典: B-BOYイズム/作詞:佐々木 士郎 作曲:山本 仁
ヒップホップの基本は自己主張です。
アメリカで生まれた文化なので自己主張が激しいのは当然なのですが、それに輪をかけて自己主張をするのがヒップホップ。
「俺が!俺が!」というのが基本。自分のやり方や考え方を提示するのがヒップホップスタイルです。
ここでは「美学」「ナニモノにも媚びず」という言葉で表現されています。自分の道を貫くということが重要なんですね。
日本ではあまり自己主張が尊ばれない風潮がありますが、ヒップホップの影響で考え方は変わってきていますね。
俺の名前は B-BOY 神の申し子 よく聴きな 道行くトーシロ
そこの B-BOYの Wanna be boy 君だ 聞こえたら 即答しろ
畑違い 人間違いってか? わかったから黙ってな
目クソ鼻クソのカテゴライズ 耳クソの価値もない
だから語り明かそう 赤子同然の若僧
はぐらかそうとか 茶化そうとせずに
さあ 寄ってきな 丸出しの志 語るセミナー 開講
それじゃ 相棒 B-BOYのB を定義してみな
(決して譲れないぜ この美学) ナニモノにも媚びず己を磨く
出典: B-BOYイズム/作詞:佐々木 士郎 作曲:山本 仁