「チャコの海岸物語/サザンオールスターズ」の歌詞に出てくる『チャコ』って誰?!歌詞に込められた想い♪の画像

心から好きだよピーナッツ 抱きしめたい
浜辺の 天使を見つけたのさ
浜辺の 天使を見つけたのさ

出典: チャコの海岸物語ー/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐

「チャコ」「ミーコ」に続いて登場するのが「ピーナッツ」。これはマメのピーナッツではありません。

1950年代から70年代にかけて、日本の歌謡界を席巻した双子のデュオ「ザ・ピーナッツ」のことです。

身長30センチの妖精

1958年に「可愛い花」でデビューしたザ・ピーナッツは、伊藤エミ1941-2012)、伊藤ユミ(1941-2016)の双子のデュオです。

1961年から72年まで、伝説のバラエティ番組「シャボン玉ホリデー」 日本テレビ)のメイン司会を務めました。

人気怪獣映画『モスラ』(1961)には身長30センチメートルの双子の妖精役で出演。

2人が歌う「モスラの歌」は、映画のテーマソングとして人気を博し大ヒットとなりました。

1975年2月、ザ・ピーナッツは惜しまれつつ引退。同年6月に伊藤エミは同じ事務所に所属していた沢田研二と結婚しました。

1987年に2人は離婚沢田研二が伊藤エミに支払った慰謝料は18億1,800万円と、当時としても破格の金額で話題になりました。

「チャコの海岸物語」は桑田佳祐が好きなものを詰め込んだ

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「チャコの海岸物語」作詞・作曲桑田佳祐

歌詞からこの曲に込められた想いを紐解いてみましょう。 

若い2人の恋物語

“抱きしめたい”
海岸で若い二人が 恋をする物語
目を閉じて胸を開いて
ハダカで踊るジルバ

恋は南の島へ翔んだ
まばゆいばかりのサンゴショー

出典: チャコの海岸物語ー/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐

歌い出しの「抱きしめたい」

当時も今も、こんな歌詞から始まる曲はありません。若い二人の夏の恋。どこかにちょっとエロっぽさを感じてしまいます。

恋愛ベタな二人の恋が徐々に熱くなる

恥ずかしがり屋の二人は 交わす言葉もなくて
浜辺を指でなぞれば
くちづけを末しぐさ
オレとお前だけしかいない
星はなんでも知っている

出典: チャコの海岸物語ー/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐

恥ずかしがり屋の二人は、言葉すら交わせません。でも、誰もいない浜辺に二人っきり。お互いキスのタイミングを図っているのでしょう。

ちなみに歌詞に出てくる「星は何でも知っている」は、1958年にリリースされた平尾昌晃(1937-2017)のヒット曲です。ここにも桑田佳祐が好きなものが隠されていました。

桑田佳祐が描いた恋物語

「チャコの海岸物語」がリリースされた当時サザンオールスターズは、その独特なサウンドとパフォーマンスから今とちがってコミックバンド的扱いを受けていました。

「ザ・ベストテン」(TBS)などの歌謡番組でも過激なパフォーマンスを披露していた桑田佳祐。でもその一方でロマンティックな楽曲をつくり、歌詞で甘酸っぱい恋を描きました。

一見すると物語性がないように見えますが「チャコの海岸物語」は初恋に似た、青春の甘酸っぱさを思い出させてくれるラブソングなのです。

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