マイケル的生活・・・マイケルって誰?!
歌詞中に登場する「マイケル」という人物。この曲をリアルタイムに聴いていた時の私も「誰だ?!」と思っていましたが、これはかの有名なポップスター、マイケル・ジャクソンのことを指します。
マイケル的生活というのは、当時豪邸に住み、豪勢な暮らしを報道されていたマイケル・ジャクソンのような生活のことを指しています。
主人公が思い描く未来にはならなかった・・・けど
この楽曲では冒頭から、「僕」が思い描く未来にはならなかった現実が描かれています。
人生プランからずれた今も、それはそれで楽しんでいるようですが、やっぱりどこか夢が叶わなかったことへのもどかしさを感じますね。
ただマイケル的生活を送ることができなかった「僕」が送る日々には、「君」という今の人生でなければ出逢うこともなかった人の存在があります。
幸せについて考えてみた時、どんな人生プランを思い描いてもやっぱり「君」のいる場所へ戻ってきてしまう。
そんな「君」と一緒に幸せについて考えた時、答えが一緒になるといいなと語る「僕」の優しい想いが印象的です。
現代に生きる人への応援歌
現代に生きる様々な人達の応援歌のようにも思えますね。
この歌詞に登場するのは「僕」と「君」だけではないと思います。
どんな人であっても、自分の思い描いた未来を叶えられた人ばかりではない。だけど幸せについて考えてみた時、身近にある幸せに気づくべきなんだと訴えかけてくれるかのようです。
かつての「僕」にがっかりされたとしても
「僕」は「がっかりしたかい 小僧の僕 マイケルにはなれなかった」とある通り、有名なポップスターのような人生を歩むことはできませんでした。
でもそのことよりももっと重要な、幸せになるための種を「僕」は確実に手に入れています。
「君」が描く幸せの中に、「僕」が浮かんだのかどうかは確実にされていませんが、少なくともマイケル的生活とは違う幸せの形を見つけることができたのでしょう。
「幸せに対して失礼だったみたい」という歌詞にもある通り、現代を生きる人が幸せについて考えさせられる歌詞なのではないでしょうか。
裏話「元々は違う歌詞だった?!」
「アナウンサーが噛むのを見たかった」という理由で長いタイトルとなったこの曲は、元々はタイトルも歌詞も別物でした。その時のタイトルは「コメディ2001」。だいぶ印象が違いますね!
ただ3枚目のアルバム『雲をも摑む民』では、「コメディ2001」として一部復活を遂げています。「コメディ2001」の歌詞が、アルバムバージョンとして収録されたこの楽曲の冒頭に使用されています。
なつかしのPVを見てみよう
ポルノグラフィティの3人が歌い続けるのを映したシンプルなPVです。自転車レース(?)に勝った男とそれを賞賛する2人の女性も映り、少しコミカルさもあるPVとなっています。
ギターの新藤晴一がこの曲のインタビューに答えた際、「ただ回る台の上で歌うだけだったので、PVを撮るのが一番楽だった」と話しています。確かにPV映像を凝れば凝るほど撮影が過酷になりますよね。
ちなみに2004年に惜しまれつつ脱退してしまったベースのTamaは、このシングルからトレードマークとなるサングラスをかけ始めます。
コード譜はこちらから
「幸せについて本気出して考えてみた」は現代を生きる様々な人の心に響く、身近にある幸せを大切に想う歌詞となっていました。
自分でつくりあげた未来予想に到達できていなかったとしても、その未来では出逢うことができなかった幸せが手に入れるのだとしたら、それは最高に幸せなことですよね。
気になるコードは、インターネット上のコード譜検索サイトに掲載されているので、ポルノグラフィティの楽曲に挑戦してみたい人は以下のサイトを確認してみてください。