【闇なる白】はドラマの主題歌でヒット！
東京事変の【闇なる白】はもともと、NHKのドラマ「ドリームチーム」の主題歌としてつくられました。
「ドリームチーム」は逆境に耐え抜き、奮闘する女性たちの姿を表したドラマ。
世間を生き抜く難しさを描いているそんな作品だといえます。
ドラマとマッチした【闇なる白】の歌詞を担当した椎名林檎は、独特の雰囲気が魅力なアーティストです。
刺激的な言葉（歌詞）を組み合わせて、独自の世界をつくり上げる天才的なシンガーじゃないでしょうか。
この世界を生き抜く全ての人へ、力強く生きてほしいという気持ちで【闇なる白】の歌詞を書いた感じがします。
そんな【闇なる白】の歌詞、気になりませんか？
それでは、【闇なる白】の歌詞にせまっていきましょう！
【闇なる白】難解な歌詞にせまる
信念をもっているなら強く
発言の主点を分かっていて曲げないで
失言を仕立て上げないて
出典: 闇なる白/作詞:椎名林檎 作曲:伊藤一葉
曲の始まりの強いメッセージは、何を表していると思いますか？
日頃生活していく中で、仕事でもプライベートでも”言いたいことがあるのに言えない”という人は多いでしょう。
じっくりと考えた想いがあるのに周囲の空気に流されてしまったり気を遣ったりしまうことがありますね。
いざ言えないということもあるのではないでしょうか。
世間に染まれば染まるほど、周りに合わせてしまうことがあります。
しかし、それが大人だという人もいるかもしれません。
この部分は、"自分の意見をもっと大切にしてもいいよ"というメッセージかもしれません。
そして"信念をつらぬいて"というメッセージです。
強い想いが感じられる部分ですね。
理想と現実は表裏一体
歴然のエビデンス 理想の真裏には
同じ量の事情 どちらも正しい
出典: 闇なる白/作詞:椎名林檎 作曲:伊藤一葉
なりたい自分になれていますか？
多くの人は理想を描きます。
理想を描くということは、自分の考える理想と違う日々を送っているということもあるでしょう。
"こうなりたい"というものからかけ離れていればいるほど、理想は大きくなりますね。
つまり、それだけ満たされてない人は多いということを表しているのでしょうか。
しかし、そう思うことは間違えていないと教えてくれています。
理想と現実は紙一重、何とも言い切れない部分ですね。
無の気持ちになるよりは、欲深く生きるということは正しいことだといっているインパクトがある歌詞です。
面倒臭いことって？
嗚呼面倒臭い
一切直視しちゃ 居らんない
誰もが真っ当です 分かる応えている
なけなしの悪感情 故意に煽りご丁寧に
出典: 闇なる白/作詞:椎名林檎 作曲:伊藤一葉
世の中には面倒臭いことが山ほどありますね。
他人に合わせて生きていくこともその1つ。
社会では、誰もが自分の意志を持って動いています。
時として、自分の想いと違う意見に合わせてみたり相手をたててみたりしてしまいます。
本来の心とは違う振る舞いをとってしまいがちですね。
そういったことをするのが面倒臭いといっているのではないでしょうか。
”あなたの意見が正しいのはわかりますよ、だからそれでいいじゃないですか”と。
真正面からぶつかるとエネルギーを消費しますね。
だからといって他人に合わせるのは面倒臭いです。
だったら始めから避けておこうといっているのですね。
半分、何かを諦めているようにも見える部分です。
永遠に眠らせてほしいという真の意味は？
【闇なる白】の歌詞で最後に伝えたいことは、もう全てやめようということではないでしょうか。
これまで解説してきた「世の中を生き抜くための面倒臭いこと」から解放されたいのだと思います。
死を連想するのではなく、一生懸命生きている日常から少し休憩してもいいよといっているのでしょう。
人は日々、戦っています。
しんどいことや辛いことがありますよね。
ふとした時に気づいていない疲労が出ることがあります。
それが、心の闇と言われているものですね。
しかし、ちょっとだけ離れてみれば違う世界が見えることがあり、心が軽くなることがあります。
そんな、悲しげでありながら、前向きになれるという意味を含んだ印象的な歌詞ではないでしょうか。
ドリームチームのドラマから歌詞を考察
奮闘する女性たちを描いた作品
【闇なる白】が生まれたきっかけとなったNHKのドラマ「ドリームチーム」。
逆境に立たせれ、もがく3人の女性たちのストーリーです。
それぞれの人間模様に共感でき、考えさせられるドラマです。
日々、生活しているとうまくいかないことはありませんか？
思い通りにいかない人生をどう切り抜いていくかということは永遠のテーマですね。
「ドリームチーム」では、そのような人々の葛藤を描いています。
【闇なる白】はそんな「ドリームチーム」の世界感を表した音楽となっていますね。
