もうこれでやめようかな
もうこれで決めようかな
切ってもすぐに伸びてくるこの気持ちは
嫌になる位真っ直ぐで
出典: 寝癖/作詞:尾崎世界観 作曲:尾崎世界観
1番のBメロです。
やめようかな/決めようかなという歌詞が、女性と男性が逆になっています。
あたしほんと馬鹿だよなあ。
こんな関係続けて行っていいのかなあと悩んで断ち切ろうとしても気持ちはまっすぐ彼に伸びていく一途な女性の気持ちが伺えます。
上記で説明した「真っ直ぐではない髪」とは違い、彼への気持ちはどこまでも一直線なのでしょう。
3〜4行目から確認できる歌詞で、彼女は彼に嫌われたくないから「言わない」のだとわかります。
彼が「嘘」をついていても、いつも問い詰めることができないのは、彼が好きだからなのです。
その気持ちが大きすぎて「どうしたらいいのかわからない」というように屈折した思いが確認できます。
2番のBメロ
もうこれで決めようかな
もうこれでやめようかな
切ってもすぐに伸びてくるこの気持ちは
嫌になる位曲がってて
出典: 寝癖/作詞:尾崎世界観 作曲:尾崎世界観
2番のBメロです。
好きという気持ちが少し見え隠れする彼女に対し、嫌いという気持ちが少し見え隠れしているように聞こえてきます。
本当はこんなこと思いたくないはずなのに、どんどん君のことを「嫌」になってくる。
3〜4行目の歌詞から、男性の気持ちの冷め具合がわかります。
1番の歌詞で、彼女は熱いほどの思いを秘めていることが確認できました。
しかし、この2番の部分でわかるように彼の心境は、複雑なものなのでしょう。
複雑さはまるで、僕の髪のようにぐしゃぐしゃだ。
態度には出しているものの彼女に本当のことを言えずにいる彼は、素直になれない性格なのかもしれません。
「寝癖」のサビ部分
1番のサビ
君の髪が白くなってもそばにいたいと思ってるよ
あたし髪が白くなる位ずっとそばにいたいよ
出典: 寝癖/作詞:尾崎世界観 作曲:尾崎世界観
1番のサビ部分です。
髪が白くなっても一緒にいたい。
おじいちゃんおばちゃんになってもそばにいたい。
彼と結婚したい気持ちが溢れ出ています。
AメロやBメロでも、彼女は彼が「大好き」なのだということがハッキリわかりました。
しかし思っているだけで声に出すことはなく、いつでも胸に閉まっています。
なぜ言わないのかは、上記で説明した通り彼に「嫌われたくない」からです。
また、彼は「私のことを好きではないのかもしれない」と察している可能性もあります。
そばにいるのにもかかわらず、遠く感じる悲しい心境が胸を締め付けるシーンです。
2番のサビ
僕の髪が白くなればその気持ちも変わってるかな
君の髪が乾くまではここにいると思うよ
出典: 寝癖/作詞:尾崎世界観 作曲:尾崎世界観
2番のサビ部分です。
彼女がプロポーズして欲しいんじゃないかと薄々気づき、妥協することも出来なくはないかもしれない。
と、心揺さぶられている気持ちはあるけど、やっぱりそれは難しいなと離れることを決意したように感じます。
「まだ、そばにいてみようかな」という思いが1行目から。
しかし乾くのはあっという間のため「あと少しなら」という気持ちが2行目から読み取れます。
やはり彼の気持ちが戻ることはなかったのでしょう。
ラストサビ
最後まで本当の気持ちを伝えられない男性の心の声と誤魔化し合う想い
いつも同じシャンプーの匂い
いつも同じリンスの匂いで
ずっと一緒にいたいって思ってたよ
ドライヤーの音が消える
出典: 寝癖/作詞:尾崎世界観 作曲:尾崎世界観
大サビ〜ラストのサビの部分です。
今まで抑えてきていた感情が爆発します。
あの頃のままなら一緒に居たかったけど、ある日を境に変わってしまった彼女に対してなんで言ってくれなかったんだろう。
言ってくれて居たら今頃は一緒になっていたかもしれないのに。
という突如途切れた気持ちを”ドライヤーの音”に重ねているように感じます。