ここではあまり良い意味の言葉は使われていません。
白か黒かはっきりさせずに曖昧なまま人生を過ごしてきてしまった。
なんとなくふわふわしながら生きてきてしまうとそのクセが生き方に刻まれてしまいます。
決断できずに悩んで、うやむやになって終わってしまう。
誰しもが経験したことがあるのではないでしょうか。
ここから読み取れるのは裏の想いです。
それは「こんな風になるなよ」という事。
サボっていたり、適当に生きるのはこんなに良くない事なのだと教えてくれているようです。
自分が分からなくなってしまう
そんなはずはない
だって集めてきた 好きなモノやヒト
あれ なんだったっけ
出典: sabotage/作詞:長屋晴子 作曲:長屋晴子
考えすぎて何もかも真っ白になってしまっているようです。
今まで自分が積み上げてきた経験や努力、培ってきた人望、競いあえる大事な仲間たち。
その全てが大切で、自分を形成する一部だったはずなのにそれすらも見えなくなってしまっています。
「自分はダメだ」「私の努力は報われない」。
ネガティブな感情に心を支配されてしまうと大事なものまで分からなくなってしまうのです。
それほどまでに負の感情は恐ろしく、身近な人まで傷つけてしまう可能性を持ったものなのだと。
この歌詞から改めて気づいて欲しかったのではないでしょうか。
誰かの記憶に自分を刻む
まだ間に合うかな
私このまま消えちゃわないように刻むの
出典: sabotage/作詞:長屋晴子 作曲:長屋晴子
適当に生きていた人生では誰の記憶にも残らないかもしれません。
するとそれは消えてしまう事と一緒なのです。
しかしそこで何かに向けて努力をした、功績を残した、仲間と一緒に取り組んだ。
そのような経験たちが人の頭の中に思い出や記憶を刻み込んでいくのです。
楽しい経験や辛い経験、悲しい経験。様々な体験が自分を形成しています。
そしてその体験たちが周りの人に影響を与え、自分という存在を周りに刻んでくれるのだといっているようです。
この歌詞からは「このままの人生ではダメだ!」。
「何かをして誰かの記憶に残っていたい!」という想いが込められていたのではないでしょうか。
熱い想い
力強い励まし
ならばここからだって奮い立てよ
出典: sabotage/作詞:長屋晴子 作曲:長屋晴子
ここの歌詞は先程までのネガティブ思考の状態のことを指しているのでしょう。
そしてこのままじゃダメだと気づけた時、そのことに気づけたのなら今がチャンス!だと。
この歌詞部分には緑黄色社会の熱い熱い魂の炎が宿っているようです。
ネガティブな感情に負けないで欲しい。踏み出す勇気を一緒に引っ張り出してあげたい。
まるで今一歩踏み出そうとしている人へのストレートな応援ソングのようです。
同じ境遇の人を勇気づけたいという緑黄色社会の優しさが溢れてくるような歌詞でした。
気持ちの持ち方
好きなモノやヒト
集めて行け
出典: sabotage/作詞:長屋晴子 作曲:長屋晴子
先程までは自分の中の大事なものたちを見失っていました。
けれど無くしてしまっても、分からなくなってしまっても大丈夫。
これから集めていけば良いのだと。
たとえ0になったってまた1から集めていけば良いのです。
無くしてしまって落ち込んでしまい戻って来れない人もいるでしょう。
そんな人たちに向けられたかのような温かくてたくましい励ましの言葉。
これからをまた楽しんでいける大事な気持ちの持ち方をこの歌詞からは読み取る事ができました。