歌詞解説
この楽曲は銀河鉄道の夜がモチーフになっているので、普段のamazarashiの歌詞とは違います。
amazarashiの歌詞は、絶望のどん底を歌いながらもどこかに希望を見出すような特徴があります。
リスナーもその小さな希望を求めて、amazarashiの曲を聴いているのだと思いますが、「スターライト」はそこまで絶望を感じることがありません。
僕らを取り囲むあらゆることに特別な事なんてない この手の中偶然の振りして居座る宝物も
出会うべくして出会った 奇跡のように光はなった ガラクタも 重なれば 僕を形作った
もう駄目だって挫けそうな 時にだけ輝くものが つまり いつだって胸の奥に眠ってる
屑みたいな ゴミみたいな 小さな星を見つけたんだ
掴めはしなくても その明かりで 僕らは 前に進むよ
出典: スターライト/作詞:秋田ひろむ 作曲:秋田ひろむ
この世の全て、生まれたこと、生きていることは奇跡だと思いますが、起こり続ける奇跡なんて特別なことではないのかもしれません。
奇跡のような出会いも、全て出会うべくして出会ったと考えるのがベターです。小さな出会いなんてガラクタ程度かもしれませんが、塵は積もり山となります。
本当に辛くて、一人では乗り越えられないような時も、これまでの出会いで得た経験や知識が助けてくれるかもしれません。
本当に大事なものは、人から見たらゴミのように映っているのかもしれません。それでも、目で見えても掴めない、どこにも売っていないものこそ本当に大事なもので、活力となるのです。
夜の向こうで何かが待ってて それを照らして スターライト
情熱 希望なんでもいいけど 僕らはここに居ちゃ駄目だ
片道切符は承知だジョバンニ 涙は捨てろ スターライト
きっといい事ばかりじゃないけど だからこそ 僕らは行くんだよ
出典: スターライト/作詞:秋田ひろむ 作曲:秋田ひろむ
生きることは呼吸することではありません。生きている限り、先を目指さなければいけません。目の前の坂を登り続けなければいけません。
果てしない夜の向こうに光が待っているのかは分かりません。それでもその先に希望があると信じて歩いていきます。
何も見えない夜は不安しかありません。視界もままならないような、目に見えないものと戦う人生だから面白いのです。
何度も失敗を繰り返した先に達成感があるからこそ、一歩踏み出そうと思うのです。
夜の向こうで誰かが待ってて それを見つけて スターライト
愛だ恋だって解らないけど 僕らは一人では駄目だ
愛する人は守れカムパネルラ 弱気は捨てろ スターライト
きっと悪い事ばかりじゃないよ 隣に あなたが居るなら
出典: スターライト/作詞:秋田ひろむ 作曲:秋田ひろむ
父と母から生まれてきたように、人は1人でいきていくことは出来ません。
守るべき人がいるだけで人はずっと強くなれるのです。
愛は掴みどころのないものです。目で見ることすら出来ませんが、それでも生きるための強い力を持っています。
辛い時、苦しい時にそばにいてくれる人がいるだけで、それを乗り越える力が湧くのです。
星めぐりの旅は続く 続く 終わらない
オリオンの右肩で歌う 歌う 鷲は紅い目玉
泣くな 泣くな 旅人よ 故郷の姫りんごついばんだ
鳥になるか 鳥になるか そんな 夢をみたよ 涙も枯れたよ
夜の向こうに答えはあるのか それを教えて スターライト
失望 挫折うんざりしながら それでも 何かを探してる
近づけば遠くなるカシオピア 今は笑えよ スターライト
いつか全てが上手くいくなら 涙は通り過ぎる駅だ
出典: スターライト/作詞:秋田ひろむ 作曲:秋田ひろむ
「銀河鉄道の夜」のオマージュ
後半の歌詞になるほど、銀河鉄道の夜のオマージュであると思わせてくれます。
星の名前、鳥、通り過ぎる駅。沢山の言葉がリンクしています。
銀河鉄道の夜と、小説「スターライト」とこの楽曲を照らし合わせて聴いて頂きたいです。
終わりに
いかがだったでしょうか。amazarashiの「スターライト」を紹介させて頂きました。
好きなものに対して、好きと伝えるのではなく、音楽という別の形にすることでそれを表しているのが非常にカッコイイです。
誰もが知っている銀河鉄道の夜ですが、忘れそうになっていたところでamazarashiが歌にしてくれました。
音楽に限らず、過去の作品が日の目を見ることになるのは良いですね。今後のamazarashiにも注目していきたいです。
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